糸物語 〜Pass The  Baton〜 16号線で繋がる、横浜 八王子 川越 そして入間!



11月11日、入間市文化創造アトリエアミーゴ(入間アミーゴ)で、「糸物語〜Pass The  Baton〜受け取り繋ぐ、地域の記憶」が行われ、参加してきました。

入間市には、何の縁もなかったのですが、7月に八王子市で行った日本遺産100日前イベント「絹に願いを」で、パネラーとして登壇してくださった、埼玉県市民活動コーディネーターの藤井美登利さんが、パネルディスカッションの司会をされるということで、お誘いをいただきました!

埼玉県入間市の仏子駅を下車し、3分ほど直進すると、イベント会場である、入間市文化創造アトリエアミーゴが見えてきました。

入口を入っていくと、アンティークな建物が何棟もあり、入間の織物の歴史と伝統を、自然と感じるしかありませんでした。

各会場では、織物に関わる様々な体験ができるワークショップや、飲食などの出店、講演会等が行われていました。

私は、たまたま、綿の種取りワークショップに参加することになりました。

綿繰り機のローラーの間に、綿の繊維を入れて、ハンドルを時計回りに回すと、種が取れて、綿だけが出てきます。こんなふうに昔から綿を作ってきたんだなと興味深かったです。

アメリカの綿花栽培については、よく聞いたことがありますが、このような過程を経て、世界的に生産されていることが分かり、とても、身近に感じました。

また、蚕から糸を取る光景も、近くで詳しく見ることが出来ました。

中庭で、一人、蚕から糸を取り続けている、おじさんがいたので、声を掛けたのですが、何と、キムさんという韓国の方でした!

日本の文化が大好きで、日本に留学してから20年以上も川越で、養蚕に関わる市民団体で活動しているとのことでした!

容器の底に集まっている茶色の虫たちは、死んだ蚕の蛹だと、キムさんから聞きましたが、どこかで見たことがあると思ったら、韓国で間食として食べる、美味しくないポンデギ(笑)だとつながりました!

アミーゴのシンボル、「赤いのこぎり屋根」のホールでは、入間アミーゴ専属の劇団(凄い!)劇団アミーゴが、入間繊維工業試験場での歴史をストーリー化した「せんの青春」を上演し、その余韻に浸りながら、パネルディスカッション「地域の歴史を生かした街づくり」が藤井さんの司会で行われました。

そこで登壇された、入間アミーゴ館長の水村 雅啓さんが、とてもユニークな方で、パネルディスカッションでの話も面白かったです。

入間アミーゴは、文化事業や施設管理などの運営をNPO法人入間市文化創造ネットワークによって行っています。

水村さんは、入間アミーゴの特徴を活かしつつ、市民の目線に立った柔軟で創造的な企画をされています。

例えば、シーズン的に、行って良さそうなイベントであれば、何とか開催できるように日程を調整してあげたり、市民の意見を聞いたら、すぐに実現できるように、チャレンジされておられ、入間アミーゴが市民の憩いの場にすることに成功されていました! (2021年入間市文化創造ネットワーク 「アトリエアミーゴ」は ふるさとづくり大賞に選ばれています。)

藤井さんが、パネルディスカッション後に、水村さんに繋いでくださったのですが、私達の日本遺産フェスティバル100日前企画「絹に願いを〜シルクロードが紡ぐ街 横浜市 八王子市 川越市」での経緯を、楽しそうに聞いてくださり、「横浜市、八王子市、川越市だけでなく、入間市も、シルクロードと言われる16号線とつながっているよね。何か一緒にやろうよ!」と仰ってくださいました!

私より、ずっと年輩の方だと思いますが、フットワークが、めちゃくちゃ軽い!

入間市が、入間アミーゴを中心に、今後も面白くなっていきそうに感じましたし、 古い織物工場を生かした、魅力的な建物が、八王子市にもあればいいなと思いました!