染織による地域連携で、八王子市・桐生市・山形・徳島が一つに!(日本遺産フェスティバルin桑都・八王子2日目)

2023年11月5日、日本遺産フェスティバル分科会が12:30~16:00まで開催されました。
「染織物の文化」「山岳信仰・修験の文化」「食文化」の3つのテーマでシンポジウムが行われましたがその中で第一分科会「染織文化」ー染物 織物の技と美ーに参加しました。


パネラーは、染織の分野に詳しい八王子市、桐生市、山形県、徳島県、4地域の役所関係者でした。
日本遺産のストーリー名は、それぞれ、八王子市「霊気満山 高尾山~人々の祈りが紡ぐ桑都物語」、桐生市「かかあ天下ーぐんま絹物語ー」山形「山寺が支えた紅花文化」、徳島「藍の故郷 阿波~日本中を染め上げた至高の青を訪ねて~」です。


今までの日本遺産に関連する八王子市との繋がりは、桐生市しか知りませんでしたが、山形県と、さらに、私の故郷 徳島県が名を連ねているのには、驚きました。


徳島県が、藍染で有名なのは周知していましたが、昔から藍染で知られている徳島県藍住町と紅花で知られる山形県河北町とは姉妹都市の関係で、過去にも、よく行き来があったとは、全く知りませんでした。


そして、その徳島が主体的に、「徳島県藍住町の藍、山形県河北町の紅花染め、桐生市の絹、そして八王子市の織物を組み合わせたネクタイ、スカーフを作ることで地域連携を図ろう」と3地域に呼びかけたところ、すぐに同意が得られたそうです。


そして地方創生関係の助成金を活用して、今回の日本遺産フェスティバルに合わせて作成し、ネクタイとスカーフを、お披露目してくれたのですが、赤と青の色が鮮やかに浮かび上がっていて、高級感のある作品になっていました。


2020年6月に、八王子市が日本遺産に認定された直後、上毛新聞(群馬県)の論説委員が『絹、和装、染色に関わる日本遺産としては、すでに群馬県の「かかあ天下-ぐんまの絹物語」や山形県鶴岡市の「サムライゆかりのシルク」をはじめ、京都府、埼玉、岡山、愛知、徳島県などの遺産が認定されてる。


いずれも特有の歴史があり、優れた技術と知恵が蓄積されている。世界遺産のある 本県がリーダーシップをとり、連携して活用を図れば、思いもかけない成果を生むのではないか。』と記事を書いていました。


日本遺産関係の染織物地域連携の候補地に徳島県の名前が出たときには、嬉しい思いと同時に、距離的に離れていて、地域連携のイメージがわかなかったですが、わずか3年で、リアルに取り組みが行われたことに、絹による繋がりの可能性を再認識しました。


八王子市 生涯スポーツ部長の平塚さんや、桐生市 産業経済部長 新井さんは、以前からお世話になっていていますが、今回、藍住町教育委員会 教育課主幹 重見 高博さんと挨拶をさせて頂きました。


私の妹も藍住町で働いていたりして、何かと交流する機会がありそうで、次への展開が楽しみです!