日本遺産フェスティバルの始まりを告げる、法螺貝の響き!

11月4日、八王子市のJCOMホールで、日本遺産フェスティバルのオープニングセレモニーがありました。


1週間前くらいに、市役所から、私の方にオープニングセレモニーの招待状が郵送で送られてきたこともあって、いつもより心の準備をして、現地に向かいましたが、すでに、多くの参加者が長い列をなしていて、すでに、イベントの成功を予感させる熱気が漂っていました。


入り口近くでは、お囃子のリズムに合わせて、獅子舞が踊っていて、会場の雰囲気を、いっそう盛り立てていました。オープニングセレモニーのトップバッターには、八王子市観光㏚特使の冨永裕輔さんが出演し、オリジナル曲「桑都物語 〜History of Love〜」を歌い上げ、八王子芸者衆の艶やかな踊りの後には、何と、山伏が2人現れ、法螺貝を高らかに吹き鳴らし、開会が宣言されました。


その後、石森市長や、萩生田衆議院議員等の挨拶、基調講演、日本遺産フェスティバルに関連するパネルディスカッションと続き、最後に、令和4年に国の重要無形民俗文化財に選ばれた八王子車人形の記念公演で締めくくられました。


パネルディスカッションでは、パネラーとして、八王子の伝統芸能の顔と言える、大本山髙尾山薬王院 貫首 佐藤 秀仁氏、八王子車人形西川古柳座 西川 古柳氏、八王子芸妓めぐみ氏の3人が、またコメンテーターには、多摩美術大学理事長、元文化庁長官 青柳 正規氏が登壇されました。


その3人が、実は、とても仲がいいのだと、コーディネーターの方が話していましたが、それも八王子の伝統芸能を支える大きな力であるような気がしました。


車人形の西川 古柳さんは、車人形の形式にこだわることなく、新たにチャレンジして来られた様子を、お話しされていました。


以前、メキシコでの海外公演の際に、日本文化の押し付けではなく、メキシコの形で観客に恩返しができないかと思い立ち、フラメンコを車人形で踊ったのが、大反響。


その後は、海外に行くたびに、その国の踊りを覚えて、公演の最後に披露していることと、台本をアメリカの方と一緒に作っている話を聞き伝統芸能を、果敢に開拓している姿に感動しました。しかし、伝統的な人形は変えないのだと。


この話を受けて、コメンテーターの青柳さんが、千利休の守破離という言葉を引用し「まずは伝統を、習得できたら型を 破を破ってもかまわない 。その後は型から離れて自分のスタイルを作ってもかまわない型があるから、型破りになるのであって、型がなければ、ただの型なしだ。」という話で締めくくられたのが、本質をとらえた話に思えて印象的でした。


ついに、日本遺産フェスティバルin桑都・八王子の幕が切って落とされました!2日間、どんなストーリーが待っているのか楽しみですね!


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