八王子芸術祭 KINONの調べ

10月7日〜8日に、夕焼け小焼けの里(八王子市)で、『音楽彫刻「KINON」(キノン)の旅』があり、八王子芸術祭でも、目玉のイベントだと聞いて、10月7日に参加しました!


「KINON」とは、恩方のスギや桑など、地域で出会った木材や、森から生まれたオリジナルの楽器のことです。監修をされている、永井 朋生(ながい ともお)さんは、世界的に活躍されているアーティストで、世界各地で出会った素材から音を見つけ、ソロのパフォーマンスや楽曲提供を行っています。


「KINON」の会場となった「夕焼け小焼けの里」の名前ですが、この場所の近くに生家のあった詩人・中村雨紅さんが作詞した童謡「夕焼小焼」にちなんで、つけられたものです。
八王子で過ごしていると、何かと「夕焼け小焼け」の歌が流れていますよ!


今回のイベント「KINON」では、参加者が、この楽器に直接、触れてみて、音を鳴らしてみて、楽しむことができるように工夫されていました。


会場は、大きめの木工作業場のような場所で、八王子周辺で伐採された桑の木や、櫟(くぬぎ)の木を利用し、大きく、小さく切った木が並んで吊るされていたり、置かれていたりしました。


永井さんが、それらの木を楽器にして、参加者と一緒に、ワークショップをしていましたが、まるで森の中で妖精がささやきあっているような神秘的で、軽やかな音色に、参加者のみんなが引き込まれているようでした。


「KINON」は“絹の音“からつけた名前らしいのですが、桑の木までも音楽にするとは、あまりにも斬新で、絹や桑をモチーフにした新しい表現技法に、目が開かれた時間でした!


11月4日〜5日に、八王子市で日本遺産フェスティバル2023が行われますが、八王子市の日本遺産テーマ曲にも、実は「KINON」が入っていたそうです!


永井さんは、コロナ前には、主に海外で活躍されていたのですが、コロナで帰国し、日本の地域や特に故郷の八王子市を見直すようになり、現在のような活動を始められたそうです。


ぜひ、今後、八王子市のシルク界にとっても、希望の光として活躍してくださればと思いました!


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