映画「シルク時空をこえて」連携ガイドツアーに参加!

10月6日、7日の2日間にわたって、「シルクサミット2023 in横浜」が、横浜市役所アトリウムで行われました。タイトルは『日本の「絹」は横浜から世界へ』


「シルクサミット2023 in横浜」は、日本各地で養蚕・製糸・染織などの方面で活躍されている方々が、生糸の輸出で栄えた横浜に集まり、相互に意見交換や情報・技術の交流を行うフェスティバルです。


横浜は、関東大震災や、横浜大空襲などにより、多大な損害を被ったのにもかかわらず、
長期に渡って、歴史を生かした街づくりに取り組み、横浜を通じて、西洋文化が入ってきた当時の面影が、至る所に鮮明に残っています。


私は6日の映画「シルク時空をこえて」連携ガイドツアーとその後の「シルク 時空をこえて」上映会に参加しました。
連携ガイドツアーのコースは以下の通りでした。


日本大通り駅 → 象の鼻パーク → 山下公園 → 英一番館/シルク博物館 → 旧三井物産横浜支店 → 中居屋重兵衛店跡 → 弁天通り → 県立歴史博物館 → 横浜第2合同庁舎 → 市役所1階アトリウム


去年、象の鼻パークや、山下公園、シルク博物館等には行きましたが、ガイドなしに一人で回ったため、当時のイメージが何となく描けただけで終わっていました。


しかし、今回、ガイドの方と一緒にコースを回ってみると、歴史的事件のあった正確な場所や、経緯について、よりリアルに感じられて、朝早く起きて参加した甲斐(8時30分 日本大通り駅改札口集合)を感じました(笑)


前回も象の鼻パークには来ましたが、一体、なんで象の鼻パークと呼ばれているのか、全く分かりませんでした。


日本大通り駅を出発して、横浜港に移動し、ガイドの方が、少し高い位置に連れて行ってくれて、象の鼻パークを見るようにさせてくださったのですが、上から見てみると、象の鼻のような形をした防波堤から、象の鼻パークと呼ばれるようになったのだと、はっきり分かりました。日本が誇る横浜港も、最初は、この象の鼻地域から、徐々に始まっていったようです。


また、関東大震災の時の瓦礫を埋め立てて作られた山下公園の一角に建てられている、ドーム屋根の「インド水塔」についても説明をしてくださいました。


震災で被災したインド人に、横浜市は日本絹業協会に低金利で融資し、山下町の焼け跡にインド商人向け店舗兼住宅を整備し、このことで、横浜に復帰することができたインド商社が震災復興に大きく貢献したそうです。


そして、横浜市民への感謝とインド人同胞の慰霊のためにインド人協会が建立したのがインド式水飲み場 「インド水塔」なのです。(今は、衛生上の問題で飲めません。)この建物も、掘り下げてみると、絹とのつながりがあるのですね。


またシルク博物館の前に「英一番街跡」と書かれた碑が立っていましたが、ここは、前回来た時には、完全に見落としていました(^^😉


ここは、当時の生糸の最大の取引先である日本初の外資系企業(ジャーディン・マセソン)の商館があり、外国人居留地一番地だったとのことです。そして、当時、英一番街と呼ばれていたそうです。


2時間の「シルク時空をこえて」連携ガイドツアーは、あっという間に時間が過ぎていき、最後は駆け足で回りましたが、時間内に最終地点の横浜市役所に到着しました。


その後の「シルク時空をこえて」上映会の会場は、横浜市役所1階の会議室で、約60名~70名ほどが参加していたように思います。前回、八王子市で見た「シルク時空をこえて」とは、違った内容の部分も何カ所かあり、上映場所に合わせて、編集をし直していることが分かって、とても新鮮でした。


八王子市では、市主催で、10月20日に、再び「シルク時空をこえて」が上映されます。
上映会を通じて、11月4日~5日に八王子市で行われる日本遺産フェスティバルが近づいていることも感じられると思います。
前回とも違った映画上映会になりそうで楽しみです。ぜひ、参加してくださいね!