台湾映画「KANO〜海の向こうの甲子園〜」が八王子市で上映される!

2023年7月8日、八王子市のいちょうホールで、八王子・台湾友好交流協会設立10周年を記念して、
台湾映画「KANO〜1931海の向こうの甲子園〜」の上映会が八王子市のいちょうホールで行われました。
映画上映会は、八王子・台湾友好交流協会では、初めてだそうです。


最初に、八王子・台湾友好交流協会 理事長の黒須 隆一 八王子前市長が開会の挨拶をした後、謝長廷氏 台北駐日経済文化代表処代表が、黒須 隆一氏に台湾観光協会顧問(とてつもなくすごいことです!)の委任状を、葉 菊蘭 台湾観光協会会長の代理として贈呈されていました。


台湾観光協会には日本人が今まで誰もいなかったので、今回の顧問就任で黒須 隆一氏が唯一の日本人になるそうです。


八王子市と台湾の関係は10年間で確実に深められていて、これほどまでに、継続して台湾との関係を作ってきた自治体はないそうですが、その結果として今回の新たな使命に繋がったと言えます。


映画「KANO」ですが、1931年、日本統治下時代の台湾から甲子園に出場した嘉義農林高校のストーリーを描いた映画です。
「KANO」とは、嘉義農林学校を日本語読みした当時の呼び名らしいです。


映画の簡単なストーリーですが、試合で一度も勝ったことのない「嘉農」野球部に、松山商業野球部の監督だった近藤兵太郎が監督として赴任してから、部員たちは、見る見るうちに心身ともに成長していき、甲子園出場への夢を持つようになります。


嘉農野球部は日本人、台湾人(台湾で生まれ育った漢人)、原住民(先住民)による混成チームで
1931年に、甲子園初出場。そして本土チームとは相手にならないという下馬評を覆し、次々と強豪校を破って決勝まで勝ち上がりました。


最後は惜しくも敗れたが、最後まで、一丸となって諦めない感動的な嘉義の選手たちの姿に惜しみない拍手が観衆から贈られ、試合前には、人種差別的な発言をした者も、彼らのプレーに感動して拍手を贈るのです。


最後のエンドロールでは、1931年に甲子園で準優勝した嘉義農業高校の選手たちが、その後、どんな人生を歩んだかが映し出されていました。


わずか数年の高校野球の経験で、台湾のスポーツ界を大きく牽引していく人物になっていった姿を見ながら、近藤兵太郎 監督のような立派な指導者に会うことの大事さを改めて悟らされました。


戦前の台湾での日本人と台湾人(漢人と原住民)との交流が、今の親密な日台関係の原点にあるため、過去の歴史を深く学び根の深い関係を作っていく活動を、今後も八王子市を中心に続けていきたいです。