「大垂水峠から奥高尾稜線へ」高尾山の自然を守ろう!



高尾山には様々な登山ルートがありますが、今回のルートはまだ私が足を踏み入れたことのない、一丁平やもみじ台を通って、高尾山頂上に至るコースだったため、12月6日に、八王子ネイチャープログラム「大垂水峠から奥高尾稜線へ」に参加することにしました!

前日からの雨で、当日の天候を心配していたのですが、天気予報では、当日の午前9時以降には、降水確率が0%になっていたこともあり、ぐずついた天気ではあったものの、無事にプログラムは開催されました!

午前9時に京王高尾山口駅前に集合し、そこから相模湖方面に、バスで10分ほど行って、大垂水バス停で下車しました。

そして、神奈川県との県境にあたる大垂水峠から、関東ふれあいの道に沿って、歩いて出発しました。

ガイドの方からの説明では、この周辺は、植林地を火災の被害から守るために、防火帯にしているとのことでした!

比較的登りやすい、なだらかな道が続き、お昼くらいに一丁平に到着しました!

本来なら、一丁平の展望デッキから、美しく優雅な富士山が見えるはずですが、心の目では、雪景色の富士山が見えました!本物の富士山見物は、次回の機会に取っておきます(笑)

一丁平周辺は、広い広場になっていて、至る所に木でできているベンチと机があって、昼食の取りやすい場所でした。雨上がりだったので、どこのベンチも濡れていましたが、大きめの東屋が一つあり、そこで10人ほどが座って昼食をとりました!

4月中旬頃には、もみじ台から一丁平にかけて、千本桜と呼ばれる桜並木が続き、桜の名所となっているのと、高尾山から、大阪の箕面山に続く1700kmの東海自然歩道にもなっている場所でした!

もみじ台の南まき道を通って高尾山山頂に向かいましたが、もみじ台は高尾山山頂から10分ほどの場所で、紅葉の時には絶景らしく、「その場所から見るダイヤモンド富士が一番美しく見える」とガイドの方から説明を受けました!

次回、私がガイドをする機会があれば、もみじ台や一丁平までは、紹介したいと思います。

植物の種類の多い高尾山とはいえ、冬のこの時期は、一番、花や実の少ない時期なのですが、その代わりに、冬芽や、高尾山で人気のシモバシラなどの説明を聞きながら、冬の高尾山の魅力を堪能しました!

一方、植生豊かな高尾山として知られているものの、希少種の植物が盗掘されたり、綺麗な写真を撮るために、登山道から離れた場所に踏込んで植物を傷つけてしまい、高尾山の自然が次第に損傷しているとのことでした。

また、最近の環境の変化で、カシノナガキクイムシという昆虫が大木の幹に小さな穴を開け、木を枯らす菌を持ち込み、そのことによって「ナラ枯れ」といわれる、ナラ類や、シイ・カシ類が枯れていく現象が起こっているそうです。

高尾山の森は、昔の人々が大事に管理し続けて、今のような生態系豊かな山になったのですが、当たり前に思っていると、高尾山の風景が、いつの間にか変わってしまい、取り返しのつかないことになってしまいます。

次世代のためにも、みんなで協力して、高尾山の自然を大事に守っていく必要性を感じるようになりました!