日韓の絆を紡ぐ「朝鮮通信使ウォーク」

3月11日(土)に、以前から噂にだけ聞いていた「朝鮮通信使ウォーク」についてのセミナーが、明治大学研究棟で行われました。


そのセミナーには50名以上の方が集まり、21世紀 朝鮮通信使ウォーク会長 遠藤靖夫さんがゲストスピーカーとして話されました。


遠藤さんは伊能ウォーク(日本で初めて実測による日本地図づくりに挑戦した伊能忠敬の足跡をたどるウォーク)、韓国一周、そして、2007年から過去、8回行われた朝鮮通信使ウォークに7回参加されている経歴を持っています。


1999年に行った伊能ウォークで本部隊員16人の中にただ一人、海外から参加した韓国人 キム チョルスさんに、遠藤さんは「今度は日本人で韓国1周を」と呼びかけ、2005年4月~5月に韓国一周ウォーク(1575キロ)を敢行しました。


その後、遠藤さんは、「鎖国」と言われた江戸時代に、朝鮮通信使の使節団が12回来日し、世界史に類を見ない平和な隣国関係を築いたこと、1607年の朝鮮通信使、初来日から2007年が400年目に当たることから、日韓一周をやり遂げた後の締めくくりを日韓一緒にソウル~東京を歩こうという発想が自然に沸いて、2007年4月~5月に朝鮮通信使ウォークを始めたそうです。


その時から、すでに8回の朝鮮通信使が行われて来ましたが、ソウルから東京までの朝鮮通信使の道は2000キロもあります。


ソウルからプサンまでは徒歩。そしてプサンから大阪までは船旅。そして大阪から東京まで、再び徒歩による移動になります。


50日以上かけての長時間、長距離ウォークですが、それを組織的、計画的、継続的にしているのは世界的にも珍しいようです。


朝鮮通信使ウォークの特徴ですが、
①在日韓国人が日韓のコミュニケーションの懸け橋となっている
②韓国、日本の地元との交流がある
③韓国、日本、在日が一つとなって歩いている。
等があり、共にに歩く中で、言葉が通じなくても、民族の壁はなくなっていくそうです。


今年は、新型コロナの影響で、4年ぶりの開催となり、
タイトルは「第9次 21世紀の朝鮮通信使 友情ウォーク」。2023年4月1日~5月23日(53日間)で行われます。


最終日の5月23日は皇居に到着し、近くの公園で感激のフィナーレを行う予定らしいので、なんとか、その日程のあたりで、初参加してみたいと思います。