八田與一技師 生誕祭に、初めて参加しました!

2月22日(水)金沢ふるさと偉人館で行われた、「八田與一技師、生誕137周年祭」に、参加しました!


金沢ふるさと偉人館は、様々な分野で日本の近代化に尽くした「金沢ゆかりの偉人」を多数展示している全国でも珍しい博物館です。


その中でも、ひときわ目を引くのが、中庭にある八田與一技師の胸像。
2004年に台湾の実業家 許文龍氏に寄贈されたもので、謹厳実直な姿が、とても印象的でした。


その八田與一技師の胸像が正面に見える金沢ふるさと偉人館の一階ロビーが八田與一生誕祭の会場となり、明るい日差しが差し込む中で、献花式を行いました。


初めて参加した私にも花を渡して頂いたので、感謝と真心を込めて、献花を捧げさせてもらいました。


その後、三階の講義室で、八田技師夫妻を慕い台湾と友好の会 世話人代表 徳光重人さんが、「台湾から見た八田與一技師顕彰活動」について講演してくださいました!


徳光さんは、1995年に仕事で台湾に渡り、台湾について、右も左も分からない中で、なぜ、八田與一技師の顕彰活動を行い、20年間も活動を続けるに至ったのか、台湾からの視点で講演して下さり、大変興味深かったです。


過去の日本植民地時代、台湾の発展に貢献した日本人は、様々な分野で、たくさんいたはずですが、なぜ、八田與一技師が、これほどにも日台両国で慕われ続けているのか、その理由を徳光さんは4つ挙げて下さいました。


①お墓がのこっていること。
②銅像が残っていること。
③烏山頭ダムが今でも使われていること。
④親族が台湾での墓前祭に必ず行っていることだと。


烏山頭ダムにある八田與一技師の銅像は、時代の波に翻弄され、何度となく消滅する危機がありましたが、今もなお、残り続けていること、そして、その銅像が日台友好のシンボルとなっていることは、ただの偶然とは思えませんでした。


そして、八田與一技師と同じように、日本各地に、台湾の発展のために、命を顧みず尽力した日本人が多くいたでしょうし、また、日本の発展のために命を懸けた台湾人も多くいたことでしょう。


飲水思源(いんすいしげん)という有名な中国の故事成語があるらしいです。
「水を飲むときは、その水源についても思いをめぐらすこと」から転じて、「他人から受けた恩を忘れてはいけない」「物事の基本を忘れない」という意味になります。


八田與一技師を含めて、日台の友好を築き上げた過去の人物や歴史を掘り起こす取り組みこそが、日台関係の道が見えてくるのではないかと気づく時間にもなりました。


徳永 重人さん、素晴らしい講演、ありがとうございました!