台湾海外研修(3日目)高雄市の観光スポット 高雄市立図書館!

高雄市政府を出発し、タクシーで次の目的地、高雄市立図書館に向かいました。


台湾出発直前に、「高尾市立図書館の副館長が図書館の案内をして下さることになった」と連絡を頂いたのですが、日本によくある一般の図書館をイメージしていたので、軽く図書館を紹介して頂いて、挨拶して終わるものだとしか考えていませんでした。 
その後、せっかく高雄市まで行くので、短時間で回れる高雄市観光をしようと計画までしていました。


しかし、高雄市立図書館に到着して、見学しているうちに、高雄市立図書館自体が、高雄市を代表する観光スポットだと気づいたのです!


ガラス張りの8階建ての図書館(地下1階有)前に、副館長と3人のスタッフの方々が、私達の到着を待って下さっていて、互いに挨拶を交わし、写真撮影をした後に、館内の広い会議室に連れて行って下さいました。
そこで、荷物を整理してから、スタッフの一人が日本語で、図書館全体のガイドをして下さいました!


そもそも、なぜ高雄市立図書館を訪れようとしたかというと、2006年に八王子市と高雄市が海外友好交流都市になって以來、書籍による交流を熱心に行っていたので、八王子市から寄贈した書籍を、高雄市では、どのように活用しているのかを知りたかったからでした。


高雄市立図書館は、2014年に「百万蔵書計画」という計画を立て、それに協力する目的で、八王子市から高雄市に日本の書籍が、たくさん寄贈されたそうです。


一方、高雄市は2021年11月15日に、八王子市との海外友好交流都市を締結して、15年を迎えたことを記念して、台湾と高雄市の歴史、建築、文学に関する書籍を八王子市に寄贈して下さった書籍交流のストーリーがありました。


ガイドをされた方が、まず紹介して下さったのは、植栽の豊かな開放感あふれる屋上庭園でした。辺り一面に庭園が設けられていて、綺麗なウッドデッキスペースもあり、さらに、見晴らしは最高でした!


すぐ隣には台湾南部で一番の高さを誇る高雄85ビルがそびえ立ち、そこから少し向きを変えると、ベイエリア方面の高雄展覽館や高雄港を見下ろすことが出来、読書途中での気分転換には、最高の場所でした。


館内は広々としていて、360度見渡せるように、屋上の床に仕掛けられた吊り構造によって、柱が細くなっていました。


WiFiは完備されていて、館内にはなんと、16000もの座席があるので、ゆったりとすることができ、仕事場代わりにしている方も多いとのことでした!


また、フロアの真ん中の階段は螺旋状になっていて、8階の天井から光を取り込んで、光は下のフロアまで届くようになっているんです。


そのために観光客が度々、図書館を訪れ、多いときには100名を超えたりもして、図書館利用者から苦情があったそうです(^_^;)


各国の言語で書かれている最新の本や雑誌のコーナーがありました。特に東南アジアから出稼ぎで来られる人たちが多いこともあって、東南アジア向けのコーナーが別にあって、台湾の図書館の特徴を垣間見ることが出来ました。


八王子から寄贈された本のコーナーもありましたが、本の裏表紙に、いつ、誰から寄贈されたか、分かりやすく表記されていましたし、見やすいように、本の置き方も工夫されていました!


地下に行くと、子供向けに、国際絵本センターがあり、本棚は色や形が可愛らしく、まるで、森を歩くかのように配置されていて、子供が楽しみながら本を探せるようになっていました。寝そべって閲覧するコーナーもありました(笑)


また、別の階では、全部、古本を使ってアート作品にしている陳龍斌 氏の有名な作品「文化積澱」~Cultural Sediment~が置かれていましたが、説明を聞かないで、普通に見たら、古本で出来ている作品だとは思わず、素通りしていたかもしれません!


その作品は左右対象に作られていて、レオナルド・ダビンチと、達磨の像が、それぞれの作品の前に置かれていたのですが、西洋と東洋の融合を表しているとのことです。


特に、この作品の前で、写真撮影してフェースブックやインスタグラムにアップする人が多いらしく、私達も、そこで全員写真を撮りました(笑)


他にもカフェやレストラン、そして、映画上映会や、演劇公演のできる劇場等が併設されていて、図書館の粋を超えている建造物なのですが、それにもかかわらす、無料で、高雄市民でなくても、誰でも使えるという理想の図書館でした!


最後に会議室に戻って、副館長とスタッフの方々に感想をお伝えしたり、質疑応答の時間も持っていただいたのですが、その後、私達一人一人にお土産(高雄市立図書館のグッズとパイナップルケーキ😲)まで下さいました(^_^;)


また、別れ際に、どこかで聞いたことのある音楽が流れてきたのですが、なんと、おそらく八王子市民なら、たいてい聞いたことのある「僕らの八王子」


素敵な演出を自然にしていることに、「なんという、おもてなしか!」と圧倒され、感激してしまいました!


高雄市に、直接、訪問してみて、高雄市との交流は、八王子市の発展にとっての鍵になる気がしましたし、この経験を必ず活かさないといけないと思いました!