魅力いっぱい!高尾山。

10月12日(水)、八王子ウォーキング協会ワンステップによる、高尾山ハイキングに参加しました!

9月23日(金)に行なった「台湾✖八王子市民パラオンライン交流会」で、黒須 八王子前市長が、台湾の参加者に向けて八王子の紹介をした3分の1ほどの時間を高尾山に投資していたのを見ながら、八王子市と高尾山は切っても切れない関係だと改めて実感しました。

今年の1月にもガイド付きで高尾山に登ったのですが、その時は稲荷山コースを通って、山頂まで登りました。

今回は1号路を通って山頂まで行き、帰りは4合路から下り、つり橋を渡って、ケーブルカー「高尾山駅」の近くで解散するコースでした。

私達の団体では、コロナ終息後に高尾山に訪れるであろう外国人観光客に向けて、「やさしい日本語」を使った高尾山ガイドができるようにしようと、夏の総会で目標を立てました。

1合路は、高尾山登山客が一番よく登るメインルートとも言われる道なので、海外の方を連れて登るときも、この道を通ることが多いだろうと思い、いつもの高尾山登山とは違った心持ちで登ることになりました!

ガイドは、東京サポートレンジャー会の反町良一さんという方がして下さいました。

一号路は、ケーブルカー清滝駅の手前から右手の舗装された坂道で、表参道になっています。表参道の石畳は昭和三十年頃まで都電 荒川線の敷石として利用されていたものを再利用したものらしいですが、石畳が足にフィットして、とても登りやすかったです。

表参道の入り口には、もともと鳥居があったのですが、明治政府から、高尾山薬王院を寺にするか、神社にするか、選択を迫られて、薬王院が寺にすると決めたため、鳥居をなくしてしまったようです。

途中「のろし台」という標識が現れましたが、そこから辺りを見渡すと、八王子城山が目の前にありました。その「のろし台」から、八王子城からの「のろし」を確認し、津久井城、そして小田原城へと知らせた場所だったらしいです。

石碑に漢数字が書いてある「丁石」についても、ガイドの反町さんが教えてくださり、住所の1丁目みたいに、1丁目の薬王院から36丁目の不動院まで下る方向に数字が振られていて(110mが1丁)、現在、確認できていない丁石も、かなりあるようです。

ちなみに、ケーブルカー駅「高尾山駅」から徒歩1分にある、1899年創業の老舗の茶屋「十一丁目茶屋」は、薬王院から十一丁の距離にあることから、そのように名付けられました。

浄心門は高尾山を歩いて一番はじめにくぐる門で、神仏混合の「両部鳥居」というかたちの鳥居になっているそうです。

扁額には「霊気満山」と書かれており、日本遺産のストーリー名「霊気満山 高尾山 ~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」が、ここから取られたのだなと思わず感嘆してしまいました!

生物学的には、標高599メートルの高尾山は、全部で1,600種類以上の植物が生育していて、なんと、イギリス中の植物をぜんぶ合わせたのとほぼ同数の種類の植物が生育しているのだそうです。

浄心門を越えてしばらく行ったところに、長距離を飛翔するアサギマダラを発見し、しかも、何度も私達に近づいてきたので、歓喜の声を上げながら、みんなでアサギマダラの撮影をしました。

下山後に、一度行ってみたかった高尾山599ミュージアムにも立ち寄ることが出来ました。去年まで高尾山山頂にあったオリンピック・パラリンピックのシンボルモニュメントが広場の奥に設置されていて、実は初めて、直接見ることになりました!

高尾山は親しみがあり、存在感のある山ですし、登るごとに新たな発見がありますね!

今度は曲がりなりにでも、私が高尾山を案内しながら登れたらと思っています!