初の桐生市、富岡市、八王子市3市連携、七夕企画「絹に願いを!」

7月9日に桐生市有鄰館煉瓦蔵で開催した3市(桐生市、富岡市、八王子市)連携七夕企画「絹に願いを!」が、今後への新しい可能性を感じさせる形で終わることができました!


3市連携のイベントのきっかけは、去年の八王子市日本遺産認定一周年記念日に当たる2021年6月18日に、JR八高線による絹の輸送で繋がりのあった八王子市と富岡市とのオンライン連携イベントをしたことからでした!


小さな集まりでしたが、比較的、若者たちが多く参加したことで、両市にとって、いい印象は残せたようでした!


そのイベントをするまでの過程で、富岡市観光協会が、同じ群馬県桐生市の街づくりに関心を持っていることが分かったり、また、八王子市も、同じ絹関係の日本遺産の街、桐生市との繫がりを求めていることに気づいたりして、今年に入ってから、3市の連携イベントに取り組みたいと思うようになりました。


その後、群馬県(富岡市と中之条町)の地域創生で活躍している知り合いが、桐生市日本遺産担当の方と奇跡的に繋げて下さり、最初に3市がオンラインで、ミーティングをするようになりましたが、それが今年の3月23日でした。


当初の私の考えでは、おもてなし国際協議会としては、主に3市を繋げる役割をして、主催になった市のサポート的な役割をする予定でした。


しかし、今回のイベントは、年始の計画に無かったイベントということもある「おもてなし国際協議会が主催となって、イベントを進めてほしい、場所は桐生市で行ってほしい。」と要求され、困惑しました。


私達の団体は在留外国人の支援を目的にし、多文化共生の街づくりを目指しているのであって、絹に関する知識や人脈が、全くありません。


さらに、完全にアウェーの桐生市でイベントを行うため、そこまで足を運んでくれるスタッフをどう集めるべきか、機材をどう調達すべきか、採算は合うのか、皆目検討がつかないまま進めることになってしまいました!


初回の3市合同オンラインミーティングでは、イベントに関して何も決まらず、不安でしかなかったのですが、同時に不思議なことが、起こり始めます。


私達は、八王子市日本遺産2周年にあたる6月20日にイベントの日程を提案していたのですが、桐生市の方で7月9日に変更が求められました。


よく調べて見ると、7月9日は、七夕に近い日程で、ストーリー性もあり、七夕伝説には織姫も登場します。しかも、桐生市には、七夕伝説と非常に近い伝説があり、市内には織り姫バスも走っていることも分かりました!


さらに2019年の同じ時期に、富岡市で「繭に願いを!」という七夕企画が行われていたため、七夕企画「絹に願いを」というタイトルで企画案を、3市のミーティングで提案したところ、参加者全員の賛同を得ることが出来ました!


また、トークセッションのファシリテーターとして、多文化共生のイベント等で、以前から関わらせて頂いている群馬県高崎市在住のシンガーソングライター 玉城ちはる さんが、思いついたのですが、絹関係には、全く繋がりのない方なので、3市の日本遺産、世界遺産関係者の反応がどうなのか、心配でした。

ところが、桐生市の日本遺産担当の重役で、玉城さんの活躍ぶりをよく知っている方がいらっしゃったこともあり、3市での会議では、玉城さんのファシリテーター案が、全員一致で快諾されました!


集客の予想人数については、イベントの内容的に、ゲストやスタッフを含めると、50名以上にはなるだろうと思っていましたが、思いの外、人数が集まらず、人脈の無い桐生市でのイベントということもあり、とても焦っていました。


今回の参加は予約制なので、事前にどれだけ参加するか、だいたい分かります。


「人事を尽くして天命を待つ」という言葉のとおり、自分のすべきことだけをして、参加者がたとえ、少なくても、仕方ないと、イベント当日を前にして、腹を括っていました。


しかし、イベント当日になって、どこからともなく、参加しに来た方々や、各市が参加登録者とは別途で呼んだ方たちが多く、最終的に、87名が現地参加。ズーム参加者まで含めると120名が参加するようになりました!


トークセッションでの話し合いは、一部のゲストである伝統職人達と、二部のゲストである、若手の街づくりの担い手達の意見のコントラストが非常に面白かったですし、玉城さんが、明るく楽しく、トークセッションを導いて下さったため、多様な意見がゲストから出て、今後の3市連携に向けてのヒントが多くありました!


アンケート結果には、以下のような意見や感想がありました。


「たまたま、トークの場に居合わせるという形でお話を伺いました。桐生の織物には大変興味があり、楽しくお話を聞けました。足利、館林の絹織物についても関心を持って調べてみようかと思います。」


「桐生に住んでいながら、よく知らないので、この機会に桐生のことを調べて、行ってみたいと思いました。八王子、高尾山、びっくりしました。」


「”絹”というものを通して、3市がそれについてそれぞれの想いは、絹についてあまり知らない私でも、とても興味深かったですし、絹というものをこえて、とても大きなものについて沢山考えさせられるきっかけになりました。」


参加した方たちの感動が冷めないうちに、次に繋がるアクションを起こしたいと思います!