ゴールボール選手 高田 朋枝さんによる障害平等研修(DET)に参加しました!(杉並区)



5月28日(土)に、杉並区の下高井戸区民集会所で開催された障害平等研修 (DET)に参加しました!

元ゴールボール日本代表の高田 朋枝さん(ともちゃん)が杉並区在住ということもあり、今回のDETのゲスト講師をされていましたが、実は、コロナ禍以前の2019年に2度にわたって、高田さんがおもてなし国際協議会でDETをして下さったことがあります。

DETとは、差別や排除など、社会のなかにある様々な「障害」を見抜く力を養い、それらを解決していくための行動を促す研修で、障害者自身がファシリテーターとなって進めるワークショップ型の研修です。

研修の最初に、「障害とは〜である。」という定義を、まずは全員で紙の上半分に書くところから始まりました。

そして研修の最後に、同じ紙の下半分に再び「障害とは〜である。」と書くのです。

ちなみに、私は最初に「障害とは、人生を豊かにするものである。」と書きました。このときに考えていた障害とは、人生における困難や艱難の意味だと理解していて、DETで問われている、差別や除外のイメージは無かったです。

そして最後には「障害とは、相手の立場に立てないために起こる事である。」という違うフレーズが自然に頭に浮かんで、書いたため、研修中に大きな変化があったのに気付かされました。

隣の方は「障害とは相手の立場に立てないことで、行動を起こさないことである。」と書いていましたが、私の書いた表現をさらに、分かりやすく書いてくれました!

DETの研修途中で、マイノリティーであるはずの障害者が多数派になっている社会に、ユウキという会社員がいつの間にか迷い込む動画を見せてもらいました。

そこでは、障害者専用のパソコンや説明書しかなく、健常者のユウキが乗車拒否に遭ったり、喫茶店の店長から入店拒否されたりしながら、逆さまの世界での障害を体験するのです。

現実世界に戻ったユウキは、会社から言い渡された障害者のための商品企画を、一日で立派に書き上げるというものでした。

その動画は、どこに障害があるのかを自ら気づくように作製されていて、短い時間で障害を具体的に考える訓練になりました。

今日の研修を受けて、みんなの生活の中での障害と、それに対する具体的な行動を、グループごとに発表し合う時間がありましたが、「やさしい日本語」のアピール、しっかりやりましたよ(笑)

高田さんが最後の締めの挨拶の時に、「今回のDETに初めて参加した人から、現在活動していることと、今日の感想について話してもらいましょう。」とおっしゃいました。

その一人目として、高田さんから私のことを指名して下さり、大変光栄でした。

2019年にDETを受けた時と明らかに違うと思ったのが、各グループに立てられていたファシリテーターの存在でした。

参加者が迷いそうな質問に対して、即座に解説をして下さったり、意見が出ないときに、適切なヒントを投げてくださったりして、初めて参加した人でも、楽な気持ちで参加できましたし、それによってもっといろんなアイデアや素晴らしい意見が出て、ワークショップの時間が充実したものになりました。

高田さんから、杉並区と八王子市で連携できるイベント(分野は何でもOK)について提案されていましたので、是非考えてみたいと思います!