やさしい日本語認定講師 宮武さん やさしい日本語講師で活躍中!



2月23日に八王子市南大沢の生涯学習センターで、国際理解講座「やさしい日本語を話してみよう」が開催されました。

今回の「やさしい日本語講座」は「Kokohana やさしい日本語でつながる八王子の会」主催で行われ、やさしい日本語ツーリズム研究会の吉開 彰(よしかい あきら)さんと、Kokohana代表、宮武 茜(みやたけ あかね)さんの二人が講師として登壇されました。

今回の講座には、宮武さんから紹介していただいたのですが、この国際理解講座「やさしい日本語を話してみよう」が、八王子市で活躍している、やさしい日本語の団体によるイベントであること、また、やさしい日本語認定講師養成講座で、オンラインでしかお会いしたことがなかった吉開さんからリアルに講義が聞けることもあって、期待して参加しました。

私以外に8名の市民の方が参加されていましたが、熱心に聞いている姿や、講演内容に対する反応から、本当に関心があって来られているのが分かりました。

吉開さんの講義は、以前にもやさしい日本語認定講師養成講座で、同じ内容の講義を聞いていたはずなのですが、外国人が話している聞き取りにくい日本語を当てたり、長々しい文章を短く切る練習をした時に、私が全く答えられなくて、パニックに陥ってしまいました(笑)。

やはり、リアルに講演して頂くと、発見が多いし、伝わってくるものが違いますね。

吉開さんの講演は60分ほどだったのですが、その後、宮下さんが、外国人の立場に立って考えてみるワークショップ(ウルドゥー語の文章を使って、自分の名前を書いてみる等)や、カタカナ語(例えば、スタンプラリーとか、レイアウト等)をわかりやすい日本語で言い換えるカードゲームを30分くらいしました。

そういえば、私が茨城県の筑波に用事があって、友人の家に泊まったことがあったのですが、たまたま遊びに来ていた中華系のオーストラリア人の留学生が、夜遅くに突如、お腹に異常を感じて、呻き出したことを思い出しました。

私は咄嗟に救急車に連絡しようとして、その留学生に症状を尋ねたのですが、彼が、強く拒絶したのです。

理由を聞いてみたら、オーストラリアでは、救急車を使うと、かなりの費用がかかるので、どれくらい掛かってしまうのか、とても不安に駆られたようでした。

日本では救急車を呼んでも無料だから、心配しなくてもいいと説明して、救急車で搬送してもらったのですが、あとで無料であることを確認して、とても喜んでいました。

そのように、外国人や障害者の方たちが、慣れない場所に行った時や、災害に見舞われた時、病気にかかった時や、コロナ禍での不測の事態に遭遇した時に、彼らの立場について考えて行動できる、やさしい市民を増やしていくこと、それがやさしい日本語を学んでいる人たちのミッションになるのだと、今回新たに気づかされました。

そう考えると、第一期 やさしい日本語認定講師の宮下さんや、第三期 やさしい日本認定講師になるであろう、私(笑)の今後の活動は、小さい活動でも、八王子市をやさしい街に変えていく上で、大きな意味を持つものですし、継続さえすれば、共に活動してくれる人たちが確実に増えていくだろうと確信しました!

講演会の最後に、参加者全員から意見を聞く時間があったのですが、参加者の一人が、「今回の講座で、やさしい日本語の活動に興味が湧いたので、やさしい日本語の定期的な集まりに、ぜひ出席させてほしい」と話していました。

とても、希望的ですね!


「涙と共に種を蒔く人は

喜びの歌と共に刈り入れる。」



吉開さん、宮武さん、講演ありがとうございました!