韓国の多文化社会福祉団体「ボランティアクラブ」との日韓オンライン交流会!

毎月1度、オンラインで行っている第3回国際交流の集い「インターナショナルカフェ」を、2月17日に行いました。

参加者は、私達の団体関係者と韓国の多文化社会福祉団体「ボランティアクラブ」のメンバーが大部分で、それぞれ発表者が、地域での活動紹介を行いました。

ご存知かもしれませんが、韓国も日本と同じように少子高齢化と、在留外国人の増加により、多文化共生は、重要な国の施策となっています。

日本における外国人人口の割合は、1.03% 韓国における外国人人口の割合は、4.1%で、日本の実に4倍なのです。

韓国側の発表は、2018年に冬季オリンピックの開催された平昌(ピョンチャン)郡の紹介、日本側は、高知大学の学生が、学生と農業バイトをマッチングさせる学生団体の紹介を行いました。

平昌は人口4万3千人ほどの郡で、ソウルから車で約3時間、高速鉄道では1時間を超えるくらいの距離にあります。

発表者の方は、一週間のうち、ソウルで3日過ごし、平昌で、4日過ごしながら、行き来している生活をしているとのことでした。

平昌は、太白山脈の走っている地域で、標高平均が700メートルなのですが、標高700メートルは、人間が生体リズムを維持するのに一番ふさわしい環境なのだそうです(牧場やウィンタースポーツの中心地、ヨンピョンスキー場もあり、ヒーリングタウンとも呼ばれています。ちなみに韓国ドラマ『冬のソナタ』のロケ地でにもなったんですよ!)。

平昌オリンピックの時のイメージとは違う、リゾート地としての平昌郡の紹介を聞きながら、新たな韓国を発見した気分に浸ることが出来、コロナ禍が終わったら、ぜひ、訪れたいと思うようになりました。

一方、高知大学の学生団体「Destiny」のメンバーの発表は、コロナ禍でアルバイトに困っている学生と、短期の働き手不足を解消したい農家の方たちとを、繋ぎ合わせて、さらに、そこから、ビジネスに発展させている活動報告でしたが、韓国の方たちから、学生たちの企画力と実行力に、感嘆する意見が相次ぎました。

私も学びのある時間でしたが、韓国の学生たちには無い発想だったようでした。
確かに、学生団体「Destiny」のメンバーの水準が、一般の日本人の大学生に比べて高いとは思うのですが、海外と交流することで、より、彼らの力を見直すきっかけとなりました。

今回で三度目になる、韓国の多文化社会福祉団体「ボランティアクラブ」との交流会ですが、同じ多文化共生を目指す団体同士であることもあり、よくニュースで取り上げられる日韓感情を、全く感じさせない、お互いを尊敬し合い、理解し合おうとする時間でした!

同じ多文化共生を目指す団体とはいえ、今までの多文化共生の歴史や考え方は、日韓で違っているように感じています。

例えば、次回、私が発表をしようとしている「やさしい日本語」のような「やさしい韓国語」という言葉を、韓国の方から、一度も聞がなかったです。

ハングル自体が、一般市民のために作られたもので、しかも、世界で最も新しく作られた言語だという特殊性もあると思いますが、次回、「やさしい日本語」の発表を行ってみて、どのような意見を持たれるのか、聞いてみたいと思っています。

そのような文化的な違いも理解した上で、多文化共生について、さらに深く掘り下げ、日韓関係や、アジア諸国の関係性にも、多文化共生の考え方や、日本のおもてなしの考え方が、使えないだろうか?

そう考えるのは、小さく行えることを、大きく考えて、行い、大きく行っていることを、小さくでも行えてこそ、その活動の精神が生きていることだと思うからです。

「Think Globally, Act Locally. Think Locally, Act Globally.」
「世界を意識して、地域で行動する。地域の経験を活かし、世界を変える。」

今後の「インターナショナルカフェ」での活動を通して、今まで知っていると思っていた多文化共生をもっと、掘り下げる機会にも、できたらと思っています。