第3期「入門 やさしい日本語」認定講師養成講座がスタート!



1月23日〜2月27日の期間、週2回で「入門 やさしい日本語」認定講師養成講座が、ついに始まりました!

講座についていけるのか少し心配になりましたが、その第一回目が無事に終わりました。

去年行われた第2期「入門 やさしい日本語」認定講師養成講座は、参加資格が以下のようでした。

1 大学で日本語教育を主・副専攻または在学中

2 日本語教育能力検定試験合格

3 文化庁届出受理の日本語教員養成研修実施機関・団体で研修を修了または受講中

しかし、今回は「やさしい日本語を必要とする人を支える・支えたいと思っているすべての人」となっていたために、日本語教育関係には全くの門外漢である私でも、参加することができたのです!

2021年の初めに、多摩地域の学生たちと「やさ活」という、やさしい日本語学習グループを立ち上げて、ほぼ1年間、やさしい日本語の勉強会をしていたのですが、その教材を探すのも大変だし、やさしい日本語の関連資料がどこにあるのか、また、勉強したものを具体的にどのように使えばいいのか、尋ねることができる人もいなくて、なんとか進めることはできましたが、限界を感じていました!

そんな中で、今回の講座に出会えたのはとても幸運でしたし、期待に胸を膨らませて講座に参加するようになりました。

第一回目の講座では、この講座全体の責任者である、吉開 章さんが、やさしい日本語に関する基調講演をなさいました。

講演の最後の方で吉開さんが、やさしい日本語ラップ「やさしい せかい」の曲を聞かせて下さった後に、歌詞を解説して下さいましたが、やさしい日本語を使う上で知らないといけない、あるいは知っておいたほうがいい内容が歌詞の中に込められていることに、参加者の多くは驚いていました。

この曲は吉開 章さんと、明治大学山脇ゼミがコラボして作成したものです。

最初は、ゼミ生が留学生たちに、日本語や日本でのコミュニケーションについての悩みを聞き出すところから始めたそうです。

そのインタビューをもとに、歌詞に落とし込み、さらに、専門家の方たちが、誰もが歌いやすく整えて、ラップらしく仕上げたそうです。

ニャアンス伝えるオノマトペ
でも、伝わらなければ共倒れ


キラキラ瞳 ギラギラ目つき
点々ついたら まるで別の意味



上の歌詞に出てくる擬音語、擬態語は、日本語上級者の外国人にも分かりにくいので、使うのは避けましょうという内容の歌詞です。次は、

「産卵と散乱?すでにアタマ混乱」

「ダイジ?オオゴト?違ったらオオゴト」

ここでは同音異義語や訓読みが難しいため、簡単な和語、たとえば「開始します」や「開演します」は「始めます」で、OKだし、「観賞します」や「見物します」は「見ます」を使ったほうがいい、と「やさしい日本語」の歌を聞いた後で吉開 章さんが解説してくださいましたが、最後まで解説を聞いてみると、歌の歌詞に「やさしい日本語」の大事なポイントが全部、入っていました!

また、歌詞が若者のよく使う言葉で、しかもラップ調だから、楽しく「やさしい日本語」について知ることができるので、素晴らしいですね!

日本語教育関係者や、普段外国人に接している方達以外だと、外国人にとって、日本語のどこが難しいのか、私を含む多くの日本人は気づかないと思います。

しかし「やさしい日本語」の使い方を学んで(簡単に学べます)、ある程度の訓練さえすれば、日本人なら誰でも身につけることが出来る、そして何より、優しい心や思いやりの心があることが一番大事なので、優しい日本語とも言えるのだという部分が、一番印象に残りました!

やさしい日本語は、外国人だけでなく、障害者や高齢者にも必要ですし、やさしい日本語を使うことで、自動翻訳も正確に翻訳できるため、多文化共生にとっては切っても切り離せないものだし、全てが言葉と繋がっているので、使う範囲も膨大です。

この短い期間にしっかり学んで、周りの人たちに教えられるようになることを、私の第一目標にします!