見て、聞いて、触れてみた、築城500年 滝山城!



「続日本100名城」の一つ、八王子市にある滝山城は、多摩一帯を治めていた大石氏によって521年に築城されたと言われていて、今年で築城500年を迎えます。しかし、八王子市に8年も住みながら、八王子市街からかなり離れた場所なので、一度も行ったことがありませんでした。



今年中には必ず行きたいと思っていたところ、11月3日に、NPO法人 滝山城跡群・自然と歴史を守る会主催で「戦国最強の土の城 滝山城のここが凄い!」というタイトルの歴史講演会が、滝山城跡の近くにある八王子市加住市民センターで行われるという情報を見つけ、講演会の前の時間で滝山城跡も見て回ろうと思い、申込むようになりました。



自転車で八王子市街から講演会場である加住市民センターに向かい、講演時間の1時間前に現地に到着しました。そこから少し歩くと滝山城祉入り口が見え、そこを左折して、少し細くなった道を登っていくのですが、城内まで5分くらいですぐ登れる、標高の低い丘陵地帯(標高160m)でした。



去年2度訪れた八王子城跡は険しい山頂(標高445 m)にあったため、同じ山城の滝山城跡に登るということで、多少覚悟していたのですが、実際に登ってみたら、すぐに平らに整備されている滝山自然公園が出て来て、お年寄りが散歩途中でベンチに座っていたり、子どもたちが遊びに来ていたりと、のどかな光景が広がっていました。



滝山城跡の主要部分の「三の丸跡」「二の丸跡」、迎賓館の役割をした「千畳敷」や「中の丸跡」を数分間隔で回ることができました。



中の丸跡の北側は、多摩川流域を見下ろす展望台となっていて、ここから上杉謙信や武田信玄等の敵が川を渡って来ないか見張っていたのが、容易に想像できました。



また、「中の丸跡」から「本丸跡」に繋がる引橋を渡りましたが、どこかで見たことがあると思い、降りていって、下から見てみたら、滝川城のシンボルとしてよくパンフレットに載っている趣深い橋で、私もそこから引橋の写真を何枚か撮りました。大河ドラマ「天地人」のロケでも撮影された場所らしいです。



40分余りで、滝山城跡の主要部分を見て回り、加住市民センターの会場に戻ってきましたが、講演10分前に会場に入ってみると、コロナ感染者が急激に減少していることもあってか、参加者で席がびっしりと埋め尽くされていて、久しぶりに見た光景に少しびっくりしました。



短い時間でしたが、実際に滝山城跡に行ってきた後だったため、講演して下さった二人の著名な講師の話に、なんとか、ついて行けました(^_^;)



今回の講演は、特に当時の民衆視点で見た滝山城について講演されていて、なぜ戦国時代にあれ程にも戦争をせざるを得なかったのか、そもそも城は何のために存在していたのかという根本的な部分がはっきり分かり、今までの戦争や城のイメージが大きく変わりました!



11月28日(日)にはいちょうホールで、小和田 哲男さんによる「築城500年記念 滝山城 歴史講演会」があるので、できるだけ参加して、滝山城をもっと知り、八王子の歴史観を深められたらと思っています。