SDGsが世界を変える!!

12月15日「私たちがSDGsに貢献できること。」というセミナーが中央大学で行われました。 SDGsという言葉はよく耳にしていましたし、それが持続可能な開発目標を表すことは、知っていましたが、持続可能という言葉が、何のことなのか、想像がつかなくて、そのまま知っているふりをして聞き流していました(笑)。 最近送られてくる首都大学東京のボランティアセンターからのメールで、3回シリーズのイベントがあり、第1回『オリンピック×ボランティア』第2回『オリンピック×ダイバスティ』第3回『オリンピック×SDGs』というタイトルを見て、オリンピックやスポーツとSDGsとの関係が深いことを知って、気になっていました。 (↑のイベントは、仕事の都合がつかず、行けませんでした。)

そうしているときに、中央大学での用事の最中に、たまたま、そのイベントを見かけて、思わず参加していました。 世界銀行 東京事務所 上級広報担当官 大森 功一 氏、 JICA 企画部 国際援助協調企画室 企画役 久保倉 健 氏、 コニカミノルタ株式会社 ヘルスケア事業本部 マネジャー 丸山 則治 氏、 (特活)アジア・コミュニティ・センター21代表理事 伊藤 道雄 氏 この4人がゲストとして話されていましたが、分野の違う人たちでも、それぞれの立場で、SDGsに関われるということが分かりました。 JICA 企画部の久保さんは、今日の講演について、奥さんに話すと『SDGsって何のこと?』と言われたようですから、分かりやすい言葉で、説明していくことは、必要条件だと感じました。

SDGsとは何かというと「Sustainable Development Goals」の略称で、国連が2015年9月に採択した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた、30年までの国際的な行動指標は初めてできた世界共通の指標だとも言えるものです。 持続可能という言葉は難しいですが、例えば、石油資源に偏る社会は、石油が枯渇すると持続できないため、持続可能な社会とは言えないです。 また海をどんどん汚染させる社会は、水産物資源(漁業など)が持続できないため、持続可能な社会と呼べません。 このような社会ではなく、地球環境を汚染・略奪することなく、永続的に繁栄できることを「持続可能」と言います。 SDGsとは易しく言うと”全世界全ての人たち”が”持続的”に”人らしく生きる”ための開発目標だとも言えます。

SDGsは、従来のMDGsという目標に代わるものとして作られました。 MDGsとは、2000年に国連サミットで採択された「ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)のことで、2015年までに到達すべき目標を、8つの項目と21のゴールとしてまとめたものです。 8項目の目標と21のターゲットを掲げたMDGsの達成期限は2015年でした。 南アフリカでのエイズが抑制されたほか、最貧困層が中国やインドで大きく減って、1990年の19億人から2015年には8.3億人になるなど、一定の成果を挙げましたが、一方で、全体的にアフリカでの改善が小さかったほか、中東では紛争が経済発展を阻害して生活環境を破壊するなど、地域による進展のばらつきも大きかったようです。 SDGsはMDGsの「後継ぎ」で、やり残した課題に、時代が求める新たな課題が加わっています。

SDGsでは”誰ひとり取り残さない”ことを重要な柱として据え、持続可能な社会を実現していくことを目指しています。 また、専門家だけでなく、私たち、市民、学生達も関われるのが特徴なので、その言葉が、急速に広まっているのでしょう。 日本は、2018年1月~2月の時点で、SDGsの目標達成率は、15位になっていますが、特に評価で高かったのは「ゴール4:質の高い教育をみんなに」。 逆に評価が低かったのは、「ゴール5:ジェンダー平等を実現しよう」「ゴール12:つくる責任、つかう責任」「ゴール13:気候変動に具体的な対策を」 「ゴール14:海の豊かさを守ろう」「ゴール17:パートナーシップで目標を達成しよう」でした。多くは、日本でまだ達成が難しいようです。

まだ、日本の取り組みは始まったばかりなので、特に2020年の東京オリンピック、パラリンピックを目標に大きく改善されることが期待できると思います。 あるグループはSDGネイルといって、ネイルをしながらSDGを伝えることをしているみたいで、誰でもが関われるイメージはつきました。

学生達が、どのようにSDGsに関わるべきかを、講師の方々が提案してくれましたが、

①自分は生かされている、という地球市民社会的な考えを持つ
②NGO、NPOを訪問してみよう
③途上国の現場を訪問してみて、住民と話してみる
④大学のサークル活動に活かして小さいところから行動してみよう
⑤友人たちとの共有化と協働をしてみる
⑥私たちの1000円を、一万円の価値にして社会投資を行う


ということが、挙げられました。

2020年東京五輪ですが、準備段階から本格的な「SDGs五輪」を掲げるのは、夏季五輪では初めてです。

世界のすべての人が平和に向けて持つ具体的な目標があることは、素晴らしいことだと思いますし、今がとても重要な時を迎えていると思います。それにつながるイベントを早く行えるよう、年末に計画をしてみようと思います。 photo by Wuipdesign

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