オンライン ブラインドサッカーイベント
ブラインドサッカーを通して共生社会を実現する

12月14日、ブラインドサッカー協会主催 OFF TIMEというオンラインイベントに参加しました。


今年は、東京オリンピック・パラリンピックに合わせて、ボッチャ、シッティングバレー、ユニバーサル駅伝等、パラスポーツを多くしていく予定でしたが、コロナによって、ことごとく中止になり、健常者と障害者の交わるスポーツをするのが環境や状況の変化でこれほども難しくなるのかと、思わざるを得ない1年となりました。


来年の東京オリンピック・パラリンピックの開催前には、必ず、パラスポーツ体験会の実施、パラ関係者やパラスポーツに関心のある八王子市民との連携、八王子市民に対する心と社会のバリアフリー意識の啓発をしないといけないのを分かりながらも、月日が過ぎていくばかりでした。


何とかしないといけないと思って、僕らのパラスポーツ活動の、いつも道先案内人になってくれた、ブラインドサッカー協会のにべさんという方を、12月7日に、お呼びしてミーティングをしました。


そんなに長い時間ではなかったのですが、今後のボッチャ企画の日程も大まかに決まり、共催できる大学のサークルも紹介してもらえました。


そこから、にべさんとの情報交換が始まり、今回のオンラインイベントを紹介してくれるようになりました。


今回のブラインドサッカーのオンラインイベントには、1人で参加することになりましたが、全くイベントのイメージがわかなかったため、ついて行けるのか、かなり不安でした。ズームに入ってみると、15,16人の集まりで、家庭的な雰囲気だったのと、スタッフの方から、初心者を歓迎してくれる言葉を何度もかけてもらい、楽しく時間を過ごさせてもらいました。その中に、ブラサカの日本代表選手も、混じって入っていらっしゃって、とても驚きました。


最初に、ブラサカ関係者が「皆さんは、障害者の友達がいますか?」と参加者全員に訊かれました。あまり障害者の友達がいないことを確認して、「全国に障害者の人数は936万人、日本の人口の7.6パーセントなので、佐藤さん、田中さんなどの、苗字の方に会ったことがあるように会っているはずだけれども、友達の中に障害者がいない人が多い。それは、日本の社会が、障害者と会わないで暮らすような体系になっているからだ。」と話されました。


ブラインドサッカーについての説明をブラサカ日本代表の方がされていましたが、プレーヤー5人のうち4人が視覚障害者、キーパー1人は、目の見える健常者で、共にフィールドに入ること。また、フィールド以外で、相手チームのゴール裏で、戦術やシュートのタイミングを声で伝えるガイドという役と監督が目の見える健常者として同じチームの構成員になること。だからブラインドサッカーは障害者と健常者が、プレーを通じて混じりながら共に助け合うという特徴がある競技だと映像を見せてくれながら教えてくださいました。


ブラインドサッカー協会のビジョンが「視覚障害者と健常者が当たり前に混ざり合う社会」を実現させることだと聞き、とても共感しましたし、スポーツだけでなく、社会を豊かにする活動であることだと、分かりました。


イベントでは、ブラサカ協会のスタッフの方と、ブラサカ日本代表の方が、掛け合いをしながら、いくつかのプログラムを導いてくれました。一人を除いて、全員が目隠しをし、見えている一人が、ちょっとした体操をしているブラサカ代表選手の体や、手足の状態を言葉で伝えて、その通りに目隠しをしている参加者が体を動かすゲームや、2チームに分けて単語クイズを1分半で競うゲームなど行いながら、見えない世界で、どのように声をかけたらいいか、感覚として分かっていく時間でした。参加者とも親しくなれましたし、想像力を働かせることで新たな発見や、それに伴う楽しみがあることに、気づきました。


2時間が、あっという間にすぎ、今までのブラインドサッカー協会のイメージ(大きな団体で、敷居が高く、簡単に関わりにくい)が、かなり壊れる、画期的な時間でした。次の用事があって、最後の交流の時間に顔を出せなかったので、次回は、ブラインドサッカーのスタッフの方や、選手の方、参加者と親しくなれるように、時間の余裕を持って参加できたらと思いました。次回が楽しみです。