一生に一度の体験!”ゴールデン・スポーツイヤーズ”

あなたは、”ゴールデン・スポーツイヤーズ”とどう関わりますか?


来年は東京2020(東京オリンピック・パラリンピック)開催の年ですが、今年2019年の「ラグビーワールドカップ」、2020年「東京オリンピック・パラリンピック」、2021年「ワールドマスターズゲームズ関西」と、3年続けて国際メガスポーツイベントが開催される『ゴールデン・スポーツイヤーズ』を迎えようとしています。
 
この3大大会が連続して同一国で開催されるというのは、日本が初めてであり、「奇跡の3年」をどのように過ごすべきか、8月5日に、文京区の施設で、上智大学名誉教授の師岡 文男さんから、講演を聞くようになりました。
 
師岡先生は、フライングディスク(フリスビー)を日本に広めた方で有名です。2001年に第二のオリンピックと言われるワールドマスターズゲームが、秋田で開催された時に、公式競技として、選ばれたことが、日本で広がるきっかけとなったようです。
 

ワールドマスターズゲームズのロゴ


ワールドマスターズゲームは、毎年オリンピック後に行われていて、2021年には関西で行われるようですが、世界的な大会だと、初めて知りました。30歳以上なら、誰でも参加できる世界オープン総合競技大会です。しかも、経済的には、既存のスポーツ施設を使った経済的な負担の少ない大会なのです。
 
オリンピック パラリンピック 種目になっていないスポーツは、このワールドマスターズゲームで、まず行われ、その中で、オリンピック パラリンピックの新種目が選ばれるらしく、フライングディスクも、その時に行われます。
 
スポーツ(sport)の語源が、ラテン語の「deportare」に由来し、「de」は「away」、「portare」は「carry」で、「運び去る」とか「運搬する、輸送する、追放する」と意味で、スポーツの本来的な意味は「普段と違うところに心を運ぶ」ことだそうです。

なので、ビリアードも、チェスもスポーツになり、 このフリスビーを世界に広げようとして、世界のスポーツ界の代表が集まる世界会議に、思い切って参加した時に、集まっている役員達が、ほとんどヨーロッパ人で、アメリカからも、役員は僅かな人数でしかなかったのを見て、衝撃を受けられました。日本の各スポーツ界の役員は、意外と、自分のスポーツ分野について、よく分かっていなかったり、英語が出来なかったりして、そのような世界的なスポーツ界の役員の集まりには参加しないそうです。
 
そして、周りの推薦があって、師岡さんが、役員に立候補したのですが、その時に「スポーツ界の世界会議といって、ほとんどヨーロッパの役員であるのは偏っているのではないか?様々な、国民、民族、人種から選ばれないといけない。」とスピーチをしたのが共感を得て、アジアで1人、役員となりました。
 
伝えたい熱意、情熱は、それが適切なものであれば、必ず誰かに引き合わせてくれるのを感じましたし、いざ、運命的な出会いがあっても、そこで力を発揮できる実力や、人格も必要だと感じました。
 
どうしても、オリンピックや世界的なスポーツ大会は、メダル争いに夢中になりがちです。英語でplayerというと、競技者や選手と訳されますが、文字通り考えると、遊ぶ人だとも言えるのだと。 スポーツの始まりは、案外、遊びから始まっています。例えば、ゴルフはスコットランドの羊飼いたちが、退屈しのぎで、先の曲がった杖で、ウサギの巣穴に、小石を打ち込む遊びから始まったそうです。
最近は、障害者スポーツが、少しずつ浸透して、ボッチャ、ゴールボール、ウォーキングサッカー等、年齢や体力と関係なく、誰でも参加して楽しめるスポーツが行われるようになりました。
オリンピック パラリンピックについては、国も、地方自治体も、企業も、学校も、その盛り上げに、当然のように力を注ぐのですが、オリンピック、パラリンピックは、あくまで、多くある世界大会の一つに過ぎませんし、それだけでは、社会を変えるスポーツとはなり得ないでしょう!
2019年 ラグビーワールドカップで、東京オリパラを迎える準備をし、2020年東京オリンピック パラリンピックで、日本全体で、スポーツの感動、世界各国との交流による感動を活かして、2021年関西ワールドマスターズゲームでは、「見る」スポーツから、「する」スポーツへ、巨額のお金を投資する大会から、安価で、実質的な大会へと繋げていく大会になるならば、本来のスポーツのあるべき姿を実現できる奇跡の3年になるのではないでしょうか?


若者たちに、忘れがちな大事な生涯スポーツに目を向けて下さる、貴重な講義でした!