「バリアフリーのバリアって何だろう?」

障害平等研修

「バリアフリーのバリアって何だろう?」〜障害について、考えよう!〜

6月30日の18時半から、八王子市の北野市民センター会議室で、八王子市では初めて、障害平等研修(Disability Equality Training: DET)を開催しました。
ゲストは、東京ゴールボール協議会理事の高田 朋枝さんで、ファシリテーターとして、DETをほとんど導いて下さいました!
高田さんは、前回3月30日に、ゴールボール体験会を稲城市中央体育館のレクレーションルームで行いましたが、イベントは大盛況でした。
帰り際に、「こんなにいい雰囲気で、ゴールボール体験会を行えて、長野さん、すごいですね。」「イギリスで学んできた障害平等研修というワークショップがあるのですが、機会があれば、是非、やらせて下さい!」と提案してくださったので、その場で、「是非、やりましょう!」と約束しました。
障害者スポーツを、今回のイベントを通じて初めて経験した方達が、多かったため、これが機会となって、もっと深く分かるところまで分かって、自ら発信できるところまでを目標にしたいと思うようになりました。


イベントの企画段階で、DETを調べたのですが、イギリスで1995年に、障害者差別禁止法が施行され、さら に推進させるための研修として始まったそうです。
健常者が、障害者を理解しようとする擬似体験ワークショップは、時々 、耳にしますが、それだと、いつまでも健常者と障害者の上下関係があるままです。DETは、「障害は、個人ではなく、社会の側にある」という、社会モデルの考え方を世の中に広める研修方法で、「障害とは何か?どこに障害があるのか?」を講義として一方的に聞くのではなく、ファシリテーターや参加者通しとの対話を通して、自ら気づき、行えるようにするのです。


ワークショップの始まる前に、高田さんは、15%(7人に1人)というパワポイントを見せて下さり、この数字が世界の障害者の割合だと話してくださいました。7人に1人だと、7人に1人の割合で友達が障害者のはずですが、そうではない状況から、偏った人間関係で生きていることに気づかされました。


ワークショップの最初に、「障害とは何か」を全員に問いかけられ、僕も含めて多くの参加者が「障害とは個性だ。」と書いた方が多かったです。
実は障害は、色々と解釈できるので、最後、モヤモヤして帰ってもらえたら成功だと高田さんが話されて
どっと、笑いが起こりました!
それから、障害者中心の世界に、若いゆうきという、ビジネスマンが迷い込む映像を見たのですが、そこで、乗車拒否、入店拒否、乱暴な説明と、誰でもが理不尽に感じることを体験して、再び、普段の生活に戻ったゆうきが、障害者の立場に立った企画書を上司に提出するというストーリーでした。
その後に、もう一度、障害とは何かを、それぞれのテーブルでディスカッションした時に、さらに深い気づきを互いに共有していました。
「体に現れるものだけを、障害と捉えて、差別してしまう心をなくさないといけない。」とか、「人間は知らないものに対して、恐れて排除する心が生じるから、知ることで障害がなくなって行く。」など、障害の本質に触れる話しが交わされていました。


高田さんが、総括してくださいましたが、障害の言葉は英語では、impairment とdisabilityに分けられるそうです。

『impairment(機能障害)例: 目という機能に障害があること。disability(能力障害)
 例:目が見えないために墨字を読むという能力に障害があること墨字(インクで書かれた文字)を読めないこと。』
このように、分けてみると、分かりやすいし、どうアプローチするべきか、分かるのだと。
(なぜ、障害平等研修をDisability Equality Training: DETと言っているのか、分かりやすくなりました。)


また、「障害とは、実は定義づけられない。文化や時代によって変化していくものなので、ぜひ、オリンピック、パラリンピックを機に、みなさんから障害の概念を変化させていって欲しい。」とまとめてくださいました。


実は、今回のワークショップは、時間の関係上、前半の「障害とは何か、障害はどこにあるのか」を知る時間までになり、後半は、それを受けて、みんなはどうするのか?のワークショップがあるので、また、機会があれば実施したいと話されていましたので、後半が楽しみですし、今回の参加者が、自ら生活の中で実践できるように、早く次回の約束を取り付けたいと思っています。

ョップは、時間の関係上、前半の「障害とは何か、障害はどこにあるのか」を知る時間までになり、後半は、それを受けて、みんなはどうするのか?のワークショップがあるので、また、機会があれば実施したいと話されていましたので、後半が楽しみですし、今回の参加者が、自ら生活の中で実践できるように、早く次回の約束を取り付けたいと思っています。