新朝鮮通信使の1日目①(釜山→名古屋)

(釜山→大阪港→雨森 芳洲庵→名古屋)

12月28日、日韓友好フェスタin 八王子で公演をすることになった、韓国の劇団「シルクロード」の代表、キム ギョンテさんが、江戸時代に200年間で12回、400人〜500人の朝鮮使節団が首都漢城と、日本の江戸を往復し、平和な関係を築いた朝鮮通信使の歴史を知るようになり、公演会場に行くまでに、朝鮮通信使と経緯のある場所を訪問し、朝鮮通信使関係者に会いたいと、韓国にいる時に仰っていました。


劇団「シルクロード」代表のキム ギョンテさんは、2019年2月23日に、おもてなし国際協議会主催で、在日韓国人を主人公にした市民劇「レッド」を上演した際に、韓国留学当時から付き合いのある、演劇関係者から紹介を受けて、相談に乗ってもらった演出家の方でした。
「今回の日本訪問は、平和でない日韓関係から始まりました。単純に公演を目的とした訪問ではありません。歴史は繰り返すというように、500年前朝鮮通信使を通して、日韓関係が偶然ではなく、天が、それと同じように、平和を成せる方法を見せて下さったのだと、思います。」と、私たちの団体に、メッセージまで送ってくださったので、対馬にある、朝鮮通信使縁地連絡協議会に連絡して、交流できそうなところをお尋ねしました。


不思議なことに、朝鮮通信使が必ず通ったはずの大阪、京都、名古屋は、特別に見るべき朝鮮通信使関係の記念館がなく、朝鮮通信使の関係で活動している方も、特には見当たらないと話された後に、滋賀県長浜にある、雨森 芳洲庵と、東京の高麗博物館を紹介してくださいました。


交通費の節約や、移動期間が2日間であることを考えて、青春18切符を使って、大阪港→雨森 芳洲庵(滋賀県長浜市)→名古屋宿泊→清見寺(静岡県興津)→高麗博物館(新大久保)→八王子市宿泊→北野市民センター(八王子)公演→八王子市宿泊→皇居(旧江戸城)という旅程で行くことに、ギョンテさんと相談して決定しました。


しばらくして、「〜400年前に成された平和を探し求めて 〜専門芸術団体 クムサン シルクロード『新朝鮮通信使の道を行く』」という立派な横断幕の写真が送られてきました。

専門芸術団体 クムサン シルクロードの横断幕


新朝鮮通信使のしんは、韓国語で神とも読めるのですが、400年もの昔、荒れ狂う日本海の海を越えてきたのは、天が許諾したから、越えてこれたのだと心に響くものがあり、二つの意味を込めたものだと。


12月25日、彼らが釜山から乗船したフェリーが午前10時に、大阪港に到着する予定に合わせて、日本人としては、私一人、大阪港に迎えに行き、シルクロードのメンバーと初顔合わせをしました。


予定よりも1時間も遅延して、待ち合わせ場所に現れたので、後の予定を考えて、挨拶を交わす間も無く、すぐに、最寄りの駅まで移動し、コスモスクエアー駅→大阪駅→滋賀へと移動することになりました。(新朝鮮通信使の1日目②へ続く)