イングリッシュ ✖️ ホストタウン アメリカ

自分の街のホストタウンを、知ってますか?(八王子市のケース)

八王子市のホストタウンが、アメリカに決まったのは、今年の4月26日。当初は、海外友好交流都市である、台湾、韓国、中国、ドイツとのホストタウン ではないかと、期待していましたが、意外にもアメリカになりました。
スポーツ クライミングのアメリカ視察団が、八王子の施設を気に入ってくれたらしく、それがきっかけで、八王子市がスポーツ クライミング アメリカチームのキャンプ地になり、さらにホストタウンになりました!
歴史的に見ても、八王子市とアメリカとの特別な関係は無かったですし、アメリカのようなスポーツ大国とのホストタウンは、選手と市民との関係を築きにくいと聞いていて、最初は、あまり腑に落ちませんでした。
しかし、八王子市がオリンピックに関われそうなことは、自動車ロードレース競技のコースとして、多摩ニュータウン通りの5.1キロと、ホストタウン アメリカの二つで、しかも、ロードレースのボランティアは、すでに八王子の大学生だけで、決まっており、市民全体としてが関われそうなのは、ホストタウンだけというのが、調べていくうちに、分かりました。
来年の東京オリンピック パラリンピックの一年前に当たる7月末〜9月半ばまでの期間、プレの世界大会が各競技ごとに、日本の東京を中心とした各会場で行われましたが、アメリカのスポーツクライミングの選手団の方達は、8月初旬ら8月の半ばまで八王子市に滞在していました。
以前pから、その日を待ち遠しく思っていて、彼らとの交流の機会が無いか、市役所の担当の方とも、相談させてもらったのですが、選手との交流は、ある小学校との交流活動だけで終わり、選手たちは試合をして、そのまま帰っていかれました。
アメリカ選手団も、市役所も、市民との交流をあまり、考えていないのが、はっきり分かって、その瞬間はかなり、失望してしまいました。

八王子の広報に、ホストタウン アメリカに関して、行うことになっていた交流としては、次のように書かれています。

(1) USA CLIMBINGの事前キャンプ等と合わせて、ボルダリング教室の開催や八王子まつり、小学校訪問など市民との交流を実施
(2) アメリカ合衆国大使館との連携により、アメリカの文化や歴史等に関するイベントを開催
(3) 大学と連携した文化芸術等の交流を実施
(4) スポーツイベントや講習会・体験会による日本人オリンピアンとの交流を実施

しかし、①だけが行われただけで、残りの項目に関しては、八王子市で行われる予定が考えられていません。
本来の目指す八王子市の地域活性であったり、東京オリンピック パラリンピックの際に、八王子市民たちが自ら、アメリカの選手団や、アメリカの関係者を迎え、サポートし、応援するための働きかけが、重要だと思い、また、「始りが半分だ」という言葉を思い出し、10月5日に、北野市民センターのカルチャールームで、「イングリッシュ ✖️ ホストタウン アメリカ」のイベントを行いました。
アメリカに関して、私たちの団体には、何の手がかりもなく、ホストタウン アメリカを八王子市民に周知してもらう活動を始めたため、ゲストになってくれる方や、参加者を募るのに、大変苦労しました。
講師は、ペンシルバニア州出身で、八王子市に20年以上在住されながら英会話講師をされているブラッドフォードさんと、大学、専門学校、企業研修の英語講師で全国的に活躍しているDavid 志村さんのお二人が引き受けて下さいました。
ブラッドさんは、実は、ペンシルバニア州の少数民族、アーミッシュの出身でした。私もアーミッシュについては、知らなかったのですが、イギリス母国で迫害されて、移住したキリスト教の宗派で、アメリカ開拓当時の生活を今もなお、行なっている人達です。
ブラッドさんが、アーミッシュの写真や、映像を見せてくださりながら、現代に実在する「古き良きアメリカ」の光と影について、詳しく話してくださり、アーミッシュを通して見るアメリカを知るようになりました。
また、David志村さんによる「志村流おもてなし英語」を短時間で分かりやすく、教えてくださり、英語や、英語圏の文化との距離がぐっと近くなる時間を持つことが出来ました。
志村さんは、もともと、英語が全く出来なかった方で、大学時代TOEIKの点数が300点代だったようですし、英語業界で30代半ばにようやく、頭角を現した方なのですが、その困難の中で蓄積された、ハングリー精神が人生を逆転させる力だと話されて、オリンピック パラリンピックに一年もない今、ホームタウン アメリカの広報活動を始めた、私たちにとっても希望的なメッセージでした。
最後、参加者全体でホストタウン アメリカを八王子市で、どのように浸透させたらいいか、グループワークをしてもらいましたが、短い時間だったにも関わらず、沢山のユニークなアイデアが出て、全員で共有する時間も持つことができました。
今日は、参加者、27人、スタッフが、8人参加してくれるようになり、当初、想像した以上に、活気溢れる時間になりました!この熱い思いが冷めないように、皆さんから出た意見を、八王子市役所や、同じホストタウン アメリカを進めている世田谷区役所にもお伝えして、早速、具体的な活動に繋げていきたいと思います。