八王子の歴史と時代の流れを伝える「桑都八王子かるた」!



桑都日本遺産センター 八王子博物館「はちはく」で2021年12月22日〜2022年1月21日までの期間、はちはく企画展「はちはくでお正月」が行われています。

JR八王子駅南口に直結している、サザンスカイタワー八王子の3階に「はちはく」はあるのですが、同じ階の100円ショップSeriaでの買い物帰りに「はちはくでお正月」のビラが目に止まり、100円ショップのすぐ隣りにある「はちはく」に、久しぶりに立ち寄りました。

「はちはく」の入り口から右側に入っていくと、お正月を感じさせる「なつかしの商店すごろく」や「桑都八王子かるた」、八王子城跡PRキャラクター「うじてるくん」福笑いなどが展示されていたのですが、さすがに一人で童心に戻って遊ぶ勇気までは湧きませんでした(笑)

その中でも、桑都八王子かるたには、どんな内容が書かれているのか気になりましたし、八王子に住みながらも素通りしていた深い経緯が発見できるのではないかと思って、買って帰りました。700円ですから、お手頃ですよね。

「桑都八王子かるた」は、「はちはく」が去年オープンされる以前の建物、八王子市郷土資料館のガイドボランティアの方たちが作成したものです。

「今と昔の八王子を知りたい、知らせたい」という熱い思いで、ガイドボランティアの方たちが八王子の歴史を勉強しながら項目を選び、解説文を考え、絵を描くなどして、3年かけて2004年に完成させたようです。

その時に作成したかるたの名前は「八王子かるた」でした。

そして2021年6月、八王子のストーリーが「日本遺産」の認定を受けたことを記念して、かるたの内容を新たに修正し、名前も「桑都八王子かるた」に変更して、改訂版が発行されたそうです。

かるたの読み札には、次のようなものがありました。

あ 案下道(あんげみち) 夕焼け小焼け 里の道

案下道とは、現在の陣馬街道(1963年改称)のことで、街道筋には浄福寺城跡や、童謡「夕焼け小焼け」の作詞者 中村 雨紅さんの生家跡があるそうです。

い 今熊山 三つ葉つつじのハイキング

八王子市上川町にある今熊山は、標高505.7メートの山で、山麓には見ごたえのある金剛の滝があり、春には三つ葉ツツジが咲き誇るそうで、頂上に登ると、三匹の獅子舞が奉納されている今熊神社があります。また、行方不明の人の名を今熊山で3度呼べば帰ってくるという言い伝えがあるそうです。

を おちこちに 彫刻のある 街の辻

おちこちとは、あちらこちらという意味です。八王子市は1978年から「彫刻のまちづくり」を始めました。

彫刻家 北村西望氏の「浦島 長寿の舞」(片倉城跡公園)「将軍の孫」(八王子駅前入口交差点)、井上 久照氏の「和の角笛」(八王子オクトーレビル東側)など、八王子市内には、100点以上の彫刻が野外展示されていて、日常の中で、八王子市民が身近に芸術に触れることができるようになっています。

片倉城跡公園は、家の近所にあり、毎日のようにジョギングしながら、たくさん並んで立っている彫刻を何度も目にしていたのですが、そんな価値のある彫刻だとは全く思っていなかったので、かるたの解説文を読んでから新鮮な衝撃を受けました。

八王子の魅力を再発見できる桑都八王子かるた!

ぜひ、「はちはく」でご覧になって下さい!