水原での美しいひと時

韓国の水原にある社会貢献団体JSSの定例講演会で、玉城さんを、招待してくださり、韓国経験の長かった私も水原に、初めて行くことになりました。


ソウルから電車で1時間くらいの場所でしたが、ユネスコ世界文化遺産の華城と、高層ビルが立ち並ぶ120万人を超える大都会が、見事に調和した美しい街でした。


講演会場には、50人程のJSSの会員の方が集まり、現在の日韓関係を、しばし忘れるような、温かい雰囲気が溢れていました。
最初に、KPC研究委員のアンジェヨンさんが、10分程で「心臓の躍る美しい仕事だけをしなさい」という主題のスピーチをされました。


「時代が速く進む中で、速く生きるためには、頭を速く回転させるのでなく、心臓が踊るような仕事をしなさい。最先端のものには、美しさを感じる。美しい人生を行き、美しい仕事をする時に、速く生きれる」と御自身の経験や、尊敬している方の具体的な生き方から、話して下さいました!


今まで、見てきた玉城さんの講演は、司会から玉城さんの説明があって、すぐに講演が始まるのが常でしたが、アンさんのショートメッセージは印象に残るものでした。


玉城さんは、「未来のアジアにおいて必要なこと〜日韓中3カ国の学生たちと過ごして〜」というタイトルで、留学生たちとのコミュニケーションの困難な中で、生まれ出た美しい生き方について、話されました。通訳付きの慣れない講演にも関わらず、参加者の反応は良かったです。


「異文化と聞くと、言葉の壁を感じるかもしれないですが、韓国人同士だけれどもコミュニケーションを取るのが難しいと感じる人はどれくらいいますか?」と玉城さんが聞いたところ、会場の多くの方が手を挙げていたのを見て、(人間は、みな、同じだな)と、とても微笑ましく感じました。


日韓関係で最も敏感な、竹島問題を通じた、玉城さんと、韓国人、中国人留学生とのエピソードを語った後に「日韓はぶつかるし、韓国 中国も、中国 日本もぶつかる。しかし三カ国集まると諦める。」という話は、思わず笑ってしまいましたが、今まで考えなかった新しい視点でした。
講演後に、水原博物館と、水原華城の見学をJSSの関係者10名程で、しましたが、ほとんど原型のまま、現存している華城城の雄大さ、美しさに魅了されました。日本には全く見ることのできない光景で、「イサン」や、「チャングムの誓い」等、韓国歴史ドラマの聖地となっています。
18世紀末に、李氏朝鮮の22代国王、正祖が、暗殺された父の墓をソウルの梨峰山から、水原華山に移し、さらに、首都移転が計画され、華城の城壁の建設が開始されます。
亡くなった父親のために建てた城なので孝行城とも呼ぶそうです。


華城の建設は、10年かかると言われていましたが、なんと1794年1月に開始され1796年9月、2年9ヶ月で完成します。首都移転は家臣たちの反対により、成就しませんでしたが、朝鮮古来の築城法と中国からの近代西洋の建築技法を組み合わせて作られていて、実現が難しい、画期的な大建築物だったようです。


夕暮れに照らされる華城と水原市内の光景は、さらに、味わい深くて、魅力的な韓国を満喫する時間になりました!
JSSの皆さん、通訳のジウンさん、感動の美しいひと時を、ありがとうございました!