心のバリアフリー研修を終えて

前回6月30日に行われた障害平等研修ですが、前半と後半があり、時間的に前半しかできないということを、途中、高田さんが、仰るまで、分かりませんでした。


前半だけで1時間半の研修時間があったため、3時間に渡る前後半があると、高田さんの方から言いにくかったのだと後になって思いました。
前半が「障害とは何か」「障害はどこにあるのか」を学ぶ時間で、後半は、前半に学んだ上で、「具体的にどのように社会で使っていくか?」をさらに深めて考える時間だと、高田さんから、伺いました。
どうせやるなら、完全に行いたい。前半の研修で終わったため、その時の熱が冷めないうちに、早く後半を行いたいと思っていました。


それが3ヶ月後の9月1日に出来ることになって高田さんも、私たち主催者側も、機会の時を掴めたことを感じました。
このイベントの目標は「イベント終了後に、共生社会に向けて、すぐにできることを探すこと」です。


最初に「障害とは何ですか?」と前回と同じ質問をしてもらいましたが、その時の私なりの答えは「障害とは、人生を面白くするものである。」と自信を持って書きました。
しかし、イベント終了直前に、同じ質問を見たとき、全く違う答えを、書いていたのには、学びの重要さを考えさせられました。


後半のアクティビティーで、ある箱の小さな穴に、星型の小物をどうやってたくさん入れたらいいか、考えさせるゲームがありました。
意見が二つに、大きく分けられたのですが、一つは星の形を変えて、箱に入れる意見、もう一つは箱を変えて星を入れる意見でした。


二つが意味するものですが、星が人、箱が環境でした。人を変えて受け入れるのか、環境を変えて受け入れるのか?人を、ある型に合わせて、作り変えるなら、個性が失われます。


しかし、環境を変えることで受け入れるなら、いろんな個性が共存できるという認識を変えてくれるものでした!


また、同じユニバーサル デザインのスポーツ競技会場だとしても、障害者の方に実際に確認してもらって、作るのと、ただユニバーサルデザインの規定に合わせて作ったのは、大違いであることを、具体的な事例を通して教えてくださいました!


最後に、私たちの気づく障害と、それに対する解決策を話し合いました。


いろんな意見は出ましたが、誰でもできる一番わかりやすい行動としてはSNSで情報発信をする。また、障害者と平素から一緒に集まって話す機会を作るということです。
そして、最初にして下さった質問、「障害とは何ですか?」という質問に「障害とは相手を理解しようとする心の欠如である。」と自分の素直な心として、同じ紙の下の部分に書いていました。
高田さんが、最後総括して話して下さいましたが、『私に向かって、よく「大変ですね。」とか、「大丈夫ですか?」と声を掛けてくる方がいるけれども、普通の人として接して欲しい。私がアメリカに短期留学に行った時、対等の人間、1人の個性ある人間として見てくれた。また、私のような障害があっても、自分で動きたいと思った時に自由に動ける社会になって欲しい。
ジムに行く時も、保護者がいないと、ジムのスタッフに入場を断られる。』と、生活の中での体験を交えて話して下さいました。


イギリスでは障害者差別禁止法が、1990年に作られ、それを広げるためにDETが始まりましたが、現在はDがdisabilityのdではなくdiversity(人種
宗教 性別 年齢 学歴 障害など多様性を表す)のdに変わったようです。


日本は、障害者差別禁止法が2016年に始まったので、早く始まった地域に比べて意識は、追いつかないですが、2020年東京大会に向けた、さまざまな取り組みを通して、是非、真の共生社会への拍車をかけていきたいです。