パラリンピック体験イベント「ゴールボール」から学んだこと。

2019年3月30日に、パラリンピックの体験イベント「ゴールボールをやってみよう」というタイトルで、パラリンピックスポーツを、中央大学と法政大学のオリパラ応援サークルと、おもてなし国際協議会の合同で始めて行いました。

パラリンピックムーブメントの盛り上がりは、共生社会を目指す2020年間大会において、絶対、欠かす事のできない要素ですが、にもかかわらず、敷居が高い印象が、どうしても強かったです。

パラリンピックムーブメントの盛り上がりは、共生社会を目指す2020年間大会において、絶対、欠かす事のできない要素ですが、にもかかわらず、敷居が高い印象が、どうしても強かったです。

パラリンピック選手と親しくするのも難しいですし、特殊な道具を使ったり、特別なルールで行われることが、さらに一般市民や、学生にとって、距離を遠くしているのが、残念でした。

  ところが、4年前に、私の所属していた国際交流団体「ピースビレッジ」のゲストでお呼びした、元ゴールボール日本代表 高田 朋枝選手による国立市の体験イベントのビラを、久しぶりに目にして、今年の1月に、イベントに参加した後に、直接、パラリンピックスポーツに触れる事の大事さに気づき、再び連絡を取って今回のイベントにゲストとして来ていただくことになりました。

  高田さんは、5歳のころに両目の視力が低下し、現在は明暗が分かる程度なので、国士舘大学の学生が高田さんのサポーターとして、よく一緒に活動しているのですが、彼が、今回のイベント運営に細かいところまで関わってくれて、とても助かりました。

    当日、インフルエンザ等で、コアスタッフメンバーの学生たちが、次々と来れなくなったので、開催の準備に相当、支障がある予測をしていたのですが、急遽、今日の参加予定の学生や、おもてなし国際協議会のメンバーたちに、連絡したところ、予想もしない人たちが準備を手伝いに来てくれて、むしろ、全体の雰囲気がほぐされた感じがしました。

  今回のイベントの目的は、パラリンピック球技を体験したり、パラリンピック選手に触れることで、

①新しく始まったばかりの、中央大学 ツナグ~across2020~と法政大学 ONE  NATION2020のサークルの土台作りをすることと、

②新一年生が、障害スポーツに対する理解を深めることでした。

最初の司会のスピーチの後に、高田さんが、準備体操の時から27名の参加者、スタッフ全員を楽しく、わかりやすく、導いてくれました。

準備体操の時間は、目をつぶって行わせたり、みんなが目をつぶった状態で、1人の参加者が体操の説明を、言葉だけで、目をつぶっている人たちに説明することで、目の見えない擬似体験を最初から、経験させてくれました。

三人で守備側は9メートルの距離を守り、鈴の鳴る1,25キロのボールを攻撃側はゴールに向けて投げます。

守備同士の連携だったり、攻撃側が、投げるタイミングや、自分の味方にパスをすると見せかけて、攻撃するなど、多様な可能性と、コミュニケーションの工夫が、ゴールボールの魅力ですね。試合をしながら、目が見えない、見えるという意識がなくなるほど、見えない世界の面白さを実感しました。少し、練習したら、誰でも試合をすることができるのも、いいなと思いました!

試合後、高田さんが話されていたのが、「障害者だということで、大変だと考える人が多いし、本人はそのつもりがなくても、無意識に、障害者が大変だと思っていることもあるが、そうではない。今まで、不自由だと感じたことはなく、したいことは、やってこれた。だから、健常者と障害者という形で分けて特別に考えないでほしい。

北京大会は、正直、自分のためだけに試合を戦ったが、今回の2020大会、正直30代になって、若い選手より、体力の衰えは感じているが、出場できるなら、何かパラリンピックに対する見方を変えられるような、また、みんなに力を与えられるような大会にしたい」と締めくくって下さいました。

帰る間際に、高田さんが「今日の雰囲気は温かくて、本当にいい人たちが集まっているのが、分かりました。こういう人たちを集められるって、凄いですね。」と話して下さり、自分のことのように、とても、嬉しかったです。パラリンピックですでに多くの方から知られている高田さんですが、感性の豊かさ、優しさ、謙虚さが滲み出ていましたし、このイベントに集まる人たちも、自分たちも知らないうちに、「温もり」を高田さんに与えているのを思い返すと、水が徐々に流れて下流に下りながら岩を柔らかく削るように、困難な中でも止まらずに強く続けてきたことが、今の姿に美しく削ってくれたのではないかと、思うようになりました。