台中921大震災を忘れないで!

去年、台湾大学と八王子市いちょうホールで2回上演された「71日的台灣的白百合」ですが、今年は、鄭南榕基金会が本腰を入れて、取り組んでくださり、3月20日〜23日まで、台湾の有名大学、成功大学、東海大学、清華大学、台湾大学で、連日、公演が行われるようになりました。

私がこの時期に行くのがいいか、よくないか、迷っていた時、八王子市出身で高雄市名誉市民にもなっている黒須さんが、「今回の演劇公演を応援しに行こう!」と誘ってくださって、台湾に行くようになりました。今まで、3回、台湾に行ったことがありましたが、必ず、通訳がいる中で、行き来できました。しかし今回は、時期的に一緒に行ける人が見つからずに、一人で行くことになりました。
台中にある東海大学での演劇公演が、21日に予定されていたので、台中を一人で過ごす時間ができましたが、一体、どこで過ごしたらいいか、困っていました。そうしている中で知り合った現地の方と、二人の知り合いの日本語通訳の方が、「台中の地震博物館に一緒に行くのは、どうですか?」と私に聞いてくださり、次の日の21日午前に行くことに即答で決めました。
たしかに、日本と台湾は、震災、特に、両国で特に頻発する地震の際の助け合いは有名です。「困った時の友が、真の友」というタイトルで、震災で結ばれた日台関係の記事を、以前書きましたが、実は、台湾での地震について、詳しく調べたことがありませんでした。
1999年9月21日、台中地域を中心に襲った大地震は、台湾では20世紀最大のマグニチュード7.3の規模で、死者2415名に及びましたが、その当時、台中で被害にあった光復中学校跡が、20年経った今も生々しく残っていて、そこが地震博物館になっていました。
幸いにも、真夜中1時に起こったため、学校の現場での人命被害は無かったようですが。
その日も多くの子供達や留学生たちが、指導員から地震教育を楽しく、熱心に受けていました。
震災直後に日本の救助隊が、どこよりも早く、また、もっとも多くの人数が送られたのは、過去の神戸大震災の経験が生かされて、結実したことも、見逃せません。
台湾は、その震災後に、建築の見直し、新しい街づくりや産業復興の取り組みが成されていき、今では世界最大級の101階建ビルが建つなど、その時の教訓が確実に生かされて、台湾全土が新しく生まれ変わるきっかけになりました。
今では921地震が台湾でも風化してきていると聞きましたが、日本の様々な地震に最大の援助とエールを送ってくれてきた台湾本土の地震との経緯を、日本でも伝えていき、多くの日本人に覚えられるなら、もっと心の通う愛の助け合いに発展していくのではないかと、考える時間になりました。