八王子市日本遺産の史跡を歩こう! 心源院から歴史古道を歩いて八王子城山へ

八王子市では、毎年11月に、八王子祭りに次ぐ規模で開催され、市民に親しまれてきた「いちょう祭り」ですが、今年はコロナ感染防止のため、内容を変えて、「Sey YES! Next Step Together! ~みんなで新たな一歩をふみだそう~」というテーマで、日本遺産の史跡を歩いて巡るイベントとなりました。


2020年6月に八王子市の諸文化財が、日本遺産として認定されましたが、その3本の柱が、
①高尾山
②八王子城
③江戸期の開花文化(絹織物、車人形、山車など)
です。


特に八王子城は、戦国時代の名将、北条 氏照が八王子城を築いたところから、日本遺産認定ストーリー「霊気満山 高尾山~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」が始まるのと、八王子城から、八王子という名称が使われるようになったこと、また、日本遺産の遺跡を歩いて巡る、今年のいちょう際の方向にも合致するということで、八王子城巡りのイベントを、私たちの団体で企画するようになりました。


11月21日に「第2回八王子ぶらり歴史探訪」というタイトルでイベントを行うことが決定したのですが、その下見も兼ねて、八王子観光コンベンション協会主催「心源院から歴史小道を歩いて、八王子城山へ」に申し込み、参加するようになりました。


11月7日(土)9:00にJR高尾駅で集合し、バスで移動して、武田信玄の息女 松姫様と縁のある心源寺から、松姫古道を通って、八王子城までのハイキングコースを、ガイドの指示に従って歩いていきました。


9月12日の第一回八王子ぶらり歴史探訪の時には、松姫様が最後の余生を過ごされた信松院を訪れていて、今回は、信松院に松姫様が来られる前に、出家されるようになった心源院での説明を現地で聞くようになったため、いきさつの深さをより一層味わうことができました。


また、心源院の銅鐘には、夕焼け小焼けの歌詞が書いてあり、「山のお寺の鐘が鳴る♪」の鐘の音は心源院の鐘だったかもしれないという説明を聞き、面白かったです。そう主張している寺が6カ所あるというのですが、とりあえず、八王子のこの周辺の寺のどれかであって特定されていないらしいです。

心源院から八王子城までのコースですが、途中、何度も休憩所に立ち寄りながら、約6キロのコースを、10名ほどのグループで進んでいきました。所々に手作りの道標があり、ボランティアの方々が定期的に、山道の管理をしてくれている真心を感じました。


八王子城跡は、八王子城山446メートルの頂上にあるのですが、心源院からの山道は、八王子城の搦め手口(裏門)に続いていて、そこから少し行くと、八王子城山の8合目となる柵門跡に合流します。

1590年、関東征伐の豊臣軍が八王子城を攻め、この搦め手側からの奇襲が成功して、必死に防戦していた八王子城の守備隊は総崩れし、名城、八王子城が一日にして陥落してしまったそうです。頂上の本丸跡には、八王子城本丸跡と書かれている石碑がポツンと一つだけ立っていましたが、八王子城の悲しく切ないストーリーを物語っているようでもありました。

八王子城の名前の由来は、八王子城築城の際に、北条氏照が、本丸跡のすぐ近くにある八王子神社の八王子権現を守護神にしたところから来ているようなのですが、八王子神社自体は、かなり傷んでいて、修理する費用が足りないのかなと思いました(^◇^;)

八王子城は、御主殿がメインの観光スポットなのですが、ツアー終了時間の関係で回れませんでした。


11月21日(土曜)に、私たち、おもてなし国際協議会で実施することになっている「第二回八王子ぶらり八王子探訪」で、今回、行けなかったところも含めて、回ってみるつもりです。そして、八王子の日本遺産認定ストーリーの魅力を研究し、未来に繋がる桑都物語を作れたらと夢のようなことを考えています(笑)