八王子ぶらり歴史探訪 ご当地YouTuber中野 智行さんと共に

9月12日、八王子の歴史を知って、八王子の魅力を満喫する、街歩きイベントを、おもてなし国際協議会で初めて開催しました。

そして、ゲストは何と、八王子で絶大な人気を誇るYouTuber、中野 智行さんと、多摩地域密着ブログサービス「たまりば」の編集長 大熊
雅樹さんという、八王子をこよなく愛する豪華メンバーのお二人でした。

コロナ期間が予想以上に長期化し、今年、初めてのオフラインイベントになったため、少人数で、小雨の降る中での街歩き?(車での移動が多かったですが(笑))でしたが、JR西八王子駅を出発して、八王子千人同心屋敷跡→産千代神社→信松院を巡りながら、過去の経緯をガイドの2人から聞いてみると、不思議にも全部、歴史的な繋がりがあることが分かりました。

自分が四国や関西で生まれ育ったためか、武田信玄や、徳川家康の存在がピンと来ていませんでしたし、まして、八王子の治水と街づくりをされた大久保長安のこと、八王子千人同心や、松姫様のことは、7年も八王子に住んではいたものの、遠い世界の話にしか聞こえなかったので、大事な歴史との繋がりも、教えてくれる方と出会わないと、「見ても見えず、聞いても聞こえず」状態になるのだなと改めて思いました。

中野さんが、最初に立ち寄った八王子千人同心屋敷跡の碑の前で、「武田信玄の治めていた甲斐国は、当時の先進国で、八王子を含む武蔵の国は田舎、さらに、東京都内にあたる地域は、単なる湿地帯だった。そのため、甲斐国の様々な先進技術、特産物などが、八王子を含む武蔵国や江戸時代に大きな影響を与えた。」と冒頭、話されていて、とても興味が湧きました。

「徳川家康と甲斐国を結んだのが、大久保長安という武田信玄の家臣だった。江戸時代以前は、シリアよりひどい、戦乱の世の中だったのに、江戸時代に入って、250年間、戦争が、一度しかなかった。その理由は、参勤交代だとか、いろんな理由が挙げられているが、江戸時代の平和を築いたエキスが、実は、この八王子に詰まっている。」と、オリンピック ・パラリンピックを通じての平和活動を何度もしてきた私たちにとっては、八王子を誇りに感じるしかないメッセージでした。

武田家が滅亡し、山賊化していった武田の遺臣たちと、豊臣との戦いに敗れた北条の遺臣たちの両者が、八王子の治安維持と江戸の西の守りを担う部隊となった八王子千人同心。武田信玄の4女として生まれたが、武田家の滅亡により、八王子で仏門に入り、八王子千人同心の心の支えとなった、松姫様。

敗戦の不運を背負って、彼らが流れ着いた八王子という街。彼らを温かく包んで、後世に残る業績を残すようにさせた八王子の歴史は、今も息づいているような気がします。

続けて八王子ぶらり探訪を続けて、さらに新しい八王子を発見したいです。

中野 智行さん、大熊 雅樹さん、
胸に刻まれるガイド、ありがとうございました。